オーストラリア連邦

平成31年3月8日

1 2月22日,豪州・キャンベラにおいて,第4回日豪サイバー政策協議が開催されました。当該協議は二国間,地域的及び国際的なサイバー問題に関する両国の継続的なコミットメントを反映するものです。この政府横断的な協議の共同議長は,大鷹正人外務省サイバー政策担当大使とトビアス・フィーキン外務貿易省サイバー担当大使が務め,日本から,内閣サイバーセキュリティセンター,国家安全保障局,内閣情報調査室,警察庁,総務省,外務省,経済産業省,防衛省,JPCERT/CCの関係者が,豪側からは,外務貿易省,内務省,豪州サイバーセキュリティセンター,豪連邦警察,防衛省,通信・芸術省,オーストラリア貿易投資促進庁,デジタル変革庁の関係者がそれぞれ出席しました。

2 複数の機関が参加する当該協議は,互いのサイバー政策の優先事項及びサイバー脅威に対処する努力についての理解を深める機会となりました。議論の中では,サイバー空間における脅威動向,各国サイバーセキュリティの取組及び二国間,地域的・国際的な文脈におけるサイバーセキュリティ協力に関する主要な課題についての意見交換が行われました。

3 両国は,関係する国内法及び国際法に整合的な形で重大なサイバー事案を抑止し,また対処することを含む,悪意あるサイバー活動に対して対処していくための協力及び情報共有を高め続けることへのコミットメントを再確認しました。この協力は,既存の国際法のサイバー空間における国家の行動への適用,平時における合意された国家の責任ある行動に関する自発的な規範の遵守並びに調整された能力構築計画に支えられたサイバーに関する国家間の実務的な信頼醸成措置の発展及び実施から構成される国際的なサイバー空間の安定に関する戦略的枠組みを強化します。この観点から,日本及び豪州は,地域におけるサイバー能力構築支援について共働することへのコミットメントを再確認しました。

4 両国は,サプライチェーン及びIoTに関するセキュリティについて,更に協力することへのコミットメントを再確認しました。

5 両国は国際法及び規範,信頼醸成措置並びに能力構築支援の精緻化へ向けたマルチのフォーラムでの協力に向けたコミットメントを再確認しました。これは,国連,G20及びサイバーに関するASEAN地域フォーラム(ARF)会期間会合での議論を含みます。

6 両国は,第5回日豪サイバー政策協議を,2020年,日本で開催する予定です。


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