ラトビア共和国

平成30年1月13日
写真1:握手する両首脳 握手する両首脳 (写真提供:内閣広報室)
写真2:日・ラトビア首脳会談 日・ラトビア首脳会談 (写真提供:内閣広報室)
写真3:共同記者発表 共同記者発表 (写真提供:内閣広報室)

 本13日11時10分(現地時間,日本時間18時10分)から約45分間,ラトビアを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,マーリス・クチンスキス・ラトビア共和国首相(H.E. Mr. Māris Kučinskis, Prime Minister of the Republic of Latvia)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭,クチンスキス首相から,独立100周年という記念すべき年に,安倍総理の初のラトビア訪問を歓迎する旨述べたのに対し,安倍総理から,日本にお迎えした際に訪問の招待を受けた後,一か月で早速,この記念すべき年に,日本の総理として初めてラトビアを訪問でき,大変うれしく思う,北朝鮮は今や欧州全体にとっての重大な脅威であり,国際社会の課題に対し緊密に連携していきたい,今回は経済ミッションも同行していることから,バルト海の物流拠点であるラトビアとの経済関係を強化したい旨述べました。両首脳は,長く続く両国の友好な関係を更に発展・強化することを確認しました。

2 二国間関係について,両首脳はJETROの企業ミッションの派遣等を通じた貿易投資関係の活発化や,ワーキング・ホリデー制度に係る協議の早期開始を始め,人的交流の更なる強化のために協力していくこと,さらに,科学技術や高等教育の分野での協力強化で一致しました。また,近く予定されるベルグマニス国防大臣の訪日の機会等を通じ,日ラトビアの間で安全保障面での議論を一層深めていくことで一致しました。さらに,両首脳は,日バルト間の協力を一層推進させるため,「日バルト協力対話」を創設することで一致しました。

3 日EU関係について,両首脳は,法の支配に基づく国際秩序が挑戦を受ける中,その維持・強化こそ,基本的価値を共有する日本と欧州が共に取り組むべき外交安全保障上の最重要課題であることを確認するとともに,両国間の貿易投資関係を一層促進すべく,日EU・EPAの早期の発効に向け,引き続き協力していくことで一致しました。

4 北朝鮮問題に関し,両首脳は北朝鮮の核武装は認めない,北朝鮮への圧力を最大限に高めていくことが必要であることを確認しました。また,安倍総理は,拉致問題の早期解決の重要性についても理解を求めました。

5 また,海洋の安全保障についても意見交換を行いました。

6 なお,首脳会談に引き続き,安倍総理は,同行している日本のビジネス関係者も同席する形で,クチンスキス首相主催昼食会に出席します。


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