岸田外務大臣

平成26年5月2日
ハモン・グリーンランド自治政府首相との挨拶
日・デンマーク・グリーンランド3者会談

 デンマークを訪問中の岸田文雄外務大臣は,1日午後2時30分から約40分間,リデゴー・デンマーク外務大臣(Martin Lidegaard, Minister for Foreign Affairs of the Kingdom of Denmark)及びハモン・グリーンランド自治政府首相(Aleqa Hammond, Premier of the Government of Greenland)と会談を行いました。会談の概要は以下のとおりです。

1 グリーンランド・北極

(1)ハモン・グリーンランド自治政府首相及びリデゴー外相は,日本の北極評議会へのオブザーバー参加を歓迎する旨述べました。

(2)三者は,国際法の遵守,環境保護,資源の持続的利用,先住民の権利尊重といった北極をめぐる普遍的価値の重要性について認識を共有しました。更に,北極協議会や二国間の枠組み等を利用しつつ,今後,環境保護のための学術研究,航路や資源の開発等幅広い分野で協力を深めていくことについて一致しました。

(3)また,ハモン・グリーンランド自治政府首相より,グリーンランドの開発に対する日本からの投資の期待が表明されました。

2 捕鯨

 岸田大臣より,先般の国際司法裁判所の判決を踏まえた捕鯨に関する日本の立場を説明しました。三者は,鯨類を含む海洋生物資源の持続可能な利用を支持する立場から,今後とも緊密に意思疎通を図っていくことで一致しました。


岸田外務大臣へ戻る