ジョージア
日・ジョージア外相会談
現地時間16日15時8分(日本時間23時8分)から約30分間,ミュンヘン安全保障会議に出席するためミュンヘンを訪問中の河野太郎外務大臣は,ミへイル・ジャネリゼ・ジョージア副首相兼外務大臣(H.E. Mr. Mikheil JANELIDZE, Vice Prime Minister and Minister of Foreign Affairs of Georgia)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
1 冒頭,河野大臣から,ジョージア出身の栃ノ心関の優勝について改めて祝意を表するとともに,この出来事は日本国内でも大きく取りあげられており,これを一過性のものにせず,日本におけるジョージアの認知度向上,更には経済関係の進展につながるよう協力していきたい旨述べました。
2 また,河野大臣から,ジョージアの安定はコーカサス地域全体の安定に不可欠であり,我が国は,民主主義,自由,人権,法の支配などの基本的価値を共有するジョージアとの関係を重視する旨述べました。
3 加えて,河野大臣から,昨年9月にニューヨークでジャネリゼ副首相兼外相も出席して「GUAM+日本」外相級会合が開催され充実した議論が行なわれたこと,先日「中小企業振興」をテーマとした「GUAM+日本」ワークショップが開催されたことに触れつつ,この枠組みを通じた協力やジョージアの市場経済の進展への期待を表明しました。
4 これに対し,ジャネリゼ副首相兼外相から,去年6月の訪日は実りあるものであったと述べつつ,我が国のジョージアに対する経済社会開発支援への高い評価が示されるとともに,政治・経済を始め幅広い分野で我が国との協力関係を更に強化していきたいとの意向が表明されました。また,日本企業によるジョージア進出に高い期待が示され,その文脈で,現在交渉中の投資協定の早期合意の必要性で一致しました。
5 その他,北朝鮮情勢や国連安保理改革を始めとする国際場裡における協力について,幅広く意見交換を行いました。また,アブハジア及び南オセチア情勢につき,先方からジョージアの立場について説明がありました。