安倍総理大臣
日コソボ首脳会談



本14日,午前11時15分から約30分間,安倍晋三内閣総理大臣は来日中のサチ・コソボ共和国首相(H.E.Mr.Hashim Thaci)と首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。また,両首脳は,会談後,日・コソボ共同声明(概要(PDF)/仮訳(PDF)
/英文(PDF)
)への署名を行い,共同記者発表を行いました。
1 冒頭
安倍総理大臣より,サチ首相の二度目の訪日を歓迎し,日本にとり西バルカン地域は海を隔てた欧州の入口であり,その西バルカンの安定にとり,同地域で最も若い国であるコソボの安定と発展は鍵である旨述べました。
2 二国間関係
安倍総理大臣より,日本側で今般日・コソボ友好議員連盟が発足したことに触れ,議員間交流活発化への期待を述べました。また,安倍総理より,日本がこれまで14億円の支援をコソボに実施してきたことに触れ,今後ともコソボのニーズを踏まえ,引き続き経済社会基盤の安定化を支援していきたい旨述べました。これに対してサチ首相からは,日本がコソボ独立後コソボを最も早く承認した国の一つとなったこと,及びこれまでのコソボに対する支援に感謝する旨述べました。
3 共通の価値に基づいたグローバルな協力
安倍総理大臣より,「積極的平和主義」の立場から,これまで以上に地域と国際社会の平和と安定に寄与していく旨説明し,コソボ側から理解と支持を得ました。
4 コソボのEU加盟の努力
安倍総理大臣より,西バルカン地域の安定化に向け,コソボがEU加盟を目指した改革を行い,セルビアとの対話を進めていくことへの支持を表明しました。これに対してサチ首相からは,セルビアとの和平合意は,地域にEUの精神をもたらし,地域の平和と安定,繁栄をもたらすものである旨述べました。
5 結語
サチ首相からは今後とも日本との協力関係を強化したい,日本からの投資拡大をお待ちしている旨述べました。