チェコ共和国

日・チェコ外相会談

平成29年1月8日

英語版 (English)

 本8日(日曜日),16時半(現地時間)から約70分にわたり,岸田外務大臣は,訪問中のチェコ・プラハにおいて,ルボミール・ザオラーレク・チェコ外務大臣(H.E. Mr. Lubomír Zaorálek, Minister of Foreign Affairs of the Czech Republic)と会談を行い,記者会見をはさんで引き続き18時20分(現地時間)から90分間にわたりワーキングディナーを行ったところ,概要は以下のとおり。

1 冒頭

 ザオラーレク大臣から,国交回復60周年を迎える本年の岸田大臣のチェコ訪問を歓迎する,二国間関係の更なる活性化の契機としたい旨述べた。また,両大臣は,日本とチェコが共に民主主義の長い伝統と強い基盤を持つことを踏まえ,二国間及び国際場裏での協力をさらに発展させていくことを確認した。

2 二国間関係

(1)両大臣は,ハイレベル対話の強化の重要性について一致し,今後,チェコ側の希望を受けソボトカ首相の訪日の時期につき調整を進めることで一致した。
 ザオラーレク大臣から,日本はチェコにとって長期的展望をもって投資してくれる信頼できるパートナーであるとして,これまでのチェコへの投資への高い評価を述べるとともに,研究開発における協力のさらなる進展に期待する旨応じた。また,岸田大臣から,チェコにおいて,約240社の日本企業が4万7千人の雇用を生み出し,チェコ経済に貢献していることを歓迎すると共に,両政府が企業活動の環境整備に力を入れていくことが重要な課題である旨述べた。この観点から,両大臣は,日本とチェコの間で社会保障協定の改正に合意したことを歓迎した。
   また,両外相は,我が国が安全性の高い原子力関連技術を有することを踏まえ,原発の安全性向上や人材育成の分野も含め,原子力分野の協力に大きな潜在性があることで一致した。

(2)両大臣は,チェコの貴重な文化財である「スラブ叙事詩」が,国交回復60周年の目玉事業として,チェコ国外で初めて日本で展示される別ウィンドウで開くことを歓迎した。
 また,両大臣は,国交回復60周年の機会に,両国での文化年を通じて,民間の文化交流が更に深まっていくことへの期待を示しつつ,政府としても協力して周年を盛り上げていくことで一致した。
 さらに,両大臣は,若い世代の交流と相互理解を促進するワーキングホリデー協定について,今般,交渉が大筋で合意に達したことを歓迎した。

3 国際場裏での協力

 両大臣は,法の支配に基づく国際秩序に対する挑戦や,保護主義の高まりといった問題に世界が直面する中,日EU日V4が相互に連携を強めていくことの重要性を確認した。また,日EU・EPA日EU・SPAの早期の大枠合意や,安保理改革の必要性について一致した。

4 地域情勢

 両大臣は,東アジア情勢をはじめ国際情勢について幅広い意見交換を行った。その中で,両大臣は,アジアや欧州で起こっている一方的な現状変更の試みに対し,国際社会が一致して毅然とした対応をとる必要があること,地域の平和と安定に向け,航海の自由,国際法の遵守といった法の支配の貫徹が重要であることで完全な意見の一致を見た。また,北朝鮮の核・ミサイル・拉致問題についても意見交換を行い,岸田大臣から,拉致問題の早期解決に向けたチェコの協力を要請した。


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