アジア欧州会合(ASEM)
安倍総理大臣の第11回アジア欧州会合(ASEM)首脳会合出席

(代表撮影)

(代表撮影)

(写真提供:内閣広報室)
7月15日(金曜日)及び16日(土曜日),安倍晋三内閣総理大臣は,ウランバートルにて開催された第11回ASEM首脳会合に出席しました。同会合には,51か国・2機関の代表が出席しました。同会合の概要と成果は以下のとおりです。
1 概要
(1)全体会合第1セッション「20年のパートナーシップ:これまでの総括とASEMの将来」(7月15日)

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
安倍総理は,第1セッションにおいてリード・スピーカーとして発言しました。冒頭,ニースで起きたテロ事件について哀悼の誠を捧げるとともに,日本人犠牲者を出したバングラデシュにおけるテロを断固非難し,アジアと欧州が協力してテロと対峙していくとの明確なメッセージを発出すべきことを主張しました。また,不透明な状況に直面する世界経済に関し,5月のG7伊勢志摩サミットでの合意(PDF)の下,金融・財政・構造改革からなる全ての政策手段を総動員し対応すること等につき言及しました。
その他各国首脳からは,テロ,難民,気候変動,英国のEU離脱,世界経済等,国際社会が直面する挑戦とともに,ASEMにおける経済関係,デジタル・ネットワーク及び政治・安全保障等に関する協力・対話の強化について言及しました。
全体会合の最後に,モンゴル大統領が,国際テロリズムに関する独立の声明(仮訳(PDF)/英文(PDF)
)を読み上げ,同声明が発出されました。
(2)リトリート・セッション「ASEMの3つの柱の強化」(7月16日)

(写真提供:内閣広報室)
安倍総理は,リトリート・セッションにおいて,2番目に発言し,地域の平和と繁栄に関わる課題として,北朝鮮と南シナ海に関し日本の立場を述べました。
その他各国首脳からは,テロ対策,法の支配,ルールに基づく国際秩序及び紛争の平和的解決の重要性,比中仲裁判断を含めた南シナ海及び海洋の安全保障,北朝鮮の核実験や人権状況への懸念,英国のEU離脱,難民・移民問題,トルコにおける情勢等について,忌憚ない発言が行われました。
最後に,議長声明(骨子(PDF)/仮訳(PDF)
/英文(PDF)
)およびウランバートル宣言(骨子(PDF)
/仮訳(PDF)
/英文(PDF)
)を取りまとめ,次のASEM首脳会合議長であるEUのトゥスク欧州理事会議長より,2018年後半に次回首脳会合を主催する旨述べました。
(3)二国間会談等:参加国首脳等との会談等を実施

(写真提供:内閣広報室)
安倍総理はウランバートル訪問中,モンゴル,ドイツ,バングラデシュ,中国,EU,ベトナム,カンボジアの各首脳との会談を行うとともに,フィリピン外相による表敬を受け,忌憚ない意見交換を実施しました。
2 成果

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
安倍総理は,これまでの地球儀を俯瞰する外交の成果を踏まえ,各国の首脳との間でテロ,国際経済,及び地域・国際情勢に関する意見交換を主導した。特に,安倍総理が,首脳会議開催直前のニースにおけるテロを踏まえ,国際社会全体の問題としてアジアと欧州が協力してテロ対策を強化していくべきことを強調したことは,この問題に関する独立の声明の発出につながった。
安倍総理は,様々な二国間会談に加え,議場外でも多くの首脳等と懇談し,各国との協力を深めることにつながった。