エネルギー安全保障

令和4年5月16日
オンライン会談で発言する小田原外務副大臣
オンライン会談の様子

 5月13日、14時15分から約30分間、小田原潔外務副大臣は、フランチェスコ・ラカメラ国際再生可能エネルギー機関(IRENA)事務局長(Mr. Francesco La Camera, Director-General)との間で、オンラインにて日本とIRENAの再生可能エネルギー分野での協力につき意見交換したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 小田原副大臣から、冒頭、ウクライナ情勢を受けて、エネルギー安全保障を確保しつつ、エネルギー転換を進めることの重要性が高まっていることを指摘するとともに、再生可能エネルギーの推進に不可欠な重要鉱物資源の安定供給の確保などにおいて、IRENAとの協力を一層進めていきたい旨述べました。
  2. これに対し、ラカメラ事務局長は、2021年~2022年の理事会議長国を務めた日本に対して謝意を示すともに、昨今のウクライナ情勢を受けたエネルギー安全保障への意識の高まりは、他国への依存が少なく、政治的な武器とすることが難しい再生可能エネルギーへの転換を一層加速させるものである旨述べました。また、IRENAは重要鉱物資源の安定供給に資する取組を強化している中で、日本と協力していきたい旨述べました。
  3. 両者は、今後も世界のエネルギー転換に向けて協力を強化していくことで一致しました。
[参考1]国際再生エネルギー機関(IRENA)

 再生可能エネルギー(太陽、風力、バイオマス、地熱、水力、海洋利用等)の普及及び持続可能な利用の促進を目的として、2011年4月に設立された国際機関。166か国とEUが加盟。

[参考2]フランチェスコ・ラカメラ国際再生エネルギー機関(IRENA)事務局長

 2019年4月より第2代IRENA事務局長(任期は2023年3月までの4年)。イタリア出身。イタリア環境・国土海洋保全省で、持続可能な開発・エネルギー・気候局長を務めた経歴を持つ。


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