エネルギー安全保障
ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長による石破内閣総理大臣表敬
令和7年3月27日


3月27日、午後5時45分から約15分間、石破茂内閣総理大臣は、訪日中のファティ・ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長(Dr. Fatih Birol, Executive Director of International Energy Agency, IEA)による表敬を受けたところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、石破総理大臣から、IEAはエネルギー分野で最も権威ある国際機関であり、一昨年のG7広島サミットでの貢献を始め、エネルギー分野におけるビロル事務局長のリーダーシップを評価する旨述べました。また、東京電力柏崎刈羽原子力発電所への視察を含め、日本のエネルギー政策に対する支援への謝意を表しました。さらに、エネルギー自給が厳しい日本として、また、世界のエネルギー情勢が不安定な中で、IEAとの協力は一層重要になる、IEAの中核的ミッションはエネルギー安全保障であり、IEAの機能は重要である旨述べました。
- これを受けて、ビロル事務局長から、今次の訪日において岩屋毅外務大臣及び武藤容治経済産業大臣との会談に触れ、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の視察は特別なものであった旨述べた上で、日本が安全で手頃な価格のエネルギーを供給し、かつ気候変動対策に取り組む上で、原子力は重要な役割を果たすとの発言がありました。また、IEAの中核はエネルギー安全保障である旨述べるとともに、日本によるIEAへの支持に謝意が示されました。さらに、本年2月に策定した第7次エネルギー基本計画への支持を表明しました。
- 双方は、日本とIEAが、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。
(参考1)国際エネルギー機関(IEA)
第1次石油危機後の1974年に、OECDの枠内における自律的な機関として設立された国際機関。石油供給途絶時の共同対応を主たる目的とする。本部はフランスの首都パリに所在。
(参考2)ファティ・ビロル国際エネルギー機関(IEA)事務局長
トルコ出身。IEAチーフ・エコノミスト兼グローバル・エネルギー経済局長を経て、2015年から現職。2013年に旭日中綬章を受章。2021年に米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出。