経済協力開発機構(OECD)
OECD東南アジア地域プログラム(SEARP)10周年記念式典
令和6年5月2日


現地時間5月2日午後12時30分(日本時間2日午後7時30分)から約40分間、OECD閣僚理事会(MCM)に出席中の岸田文雄内閣総理大臣、上川陽子外務大臣、新藤義孝経済財政担当大臣及び森屋内閣官房副長官は、東南アジア諸国からの閣僚及びASEAN事務総長の出席の下、東南アジア地域プログラム(SEARP)10周年記念式典に出席したところ、概要は以下のとおりです(スピーチ原稿別添)。
- 冒頭、岸田総理大臣から、「持続可能な未来の共創」をテーマに、以下を述べました。
- 2014年MCMにおいて設立されたSEARPがこの10年間で大きく飛躍し、節目を迎える本年、インドネシアの加盟ロードマップが採択され、さらにタイが加盟申請したことを心より歓迎する。
- 日本は、信頼できるデータと分析というOECDの強みを東南アジアの持続可能な成長に繋げるため、「日本OECD・ASEANパートナーシップ・プログラム(JOAPP)」を立ち上げ、今後3年間で800万ユーロ(約14億円)規模の資金を動員し、民間投資、連結性、持続可能性、デジタルといった分野で、OECD専門家の派遣、調査・分析、研修などのプロジェクトを実施していく。
- また、その一環として、JICA・OECD間の協力の枠組みを立ち上げ、開発協力を通じたOECDスタンダードの一層の普及にも取り組み、SEARPのこれからの10年の実行力を一層高めつつ、その先の持続可能な未来の共創に向けて、共に取り組んでいく。
- コーマン事務総長から、OECDによる東南アジアへのアウトリーチに対する日本の力強いコミットメント及び支援に対し謝意が述べられ、OECDはSEARPを通じて、東南アジアとの関係を強化し、東南アジアからの加盟拡大に向けても協力していきたいと述べました。
- 東南アジア各国の閣僚等からは、OECDと東南アジアとの関係強化に向け、本年のMCM議長国である日本のイニシアティブに感謝する旨の発言があり、引き続きOECDの知見・専門性を活用しながら、更なる経済成長を目指していきたいと述べました。