経済協力開発機構(OECD)
グリア経済協力開発機構(OECD)事務総長の訪日(概要と評価)
平成31年4月17日

(写真提供:内閣広報室)

グリアOECD事務総長は,4月14日(日曜日)から16日(火曜日)までの日程で訪日したところ,概要及び評価は以下のとおりです。
1 概要・主要日程
(1)概要
- ア 安倍総理表敬,河野外務大臣主催夕食会に加えて,5人の閣僚を含む要人との会談を実施。
- イ 「対日経済審査報告書(OECD Economic Surveys Japan)」を公表し,記者会見を実施。
- ウ OECD主催イベント「OECDリーダーズ・ダイアログ『福島の復興とこれからの地域づくり―震災・原発事故から8年を経て』」,日本国際問題研究所主催フォーラム「変わりゆく世界経済におけるOECDの役割」等に登壇。
- エ 東アジア・アセアン経済研究センター(ERIA)主催ERIA・OECD議連との懇談会に出席。
(2)主要日程
- ア 4月15日(月曜日)
- 日本労働組合総連合会との朝食会
- 対日経済審査報告書の公表及び記者会見
- 中西経団連会長との会談,櫻田経団連OECD諮問委員会委員長との会談,同委員会との昼食懇談会
- 安倍内閣総理大臣への表敬
- 石田総務大臣との会談
- グリア事務総長主催レセプション
- イ 4月16日(火曜日)
- OECD主催イベント「OECDリーダーズ・ダイアログ『福島の復興とこれからの地域づくり―震災・原発事故から8年を経て』」への出席,挨拶
- ERIA・OECD議連との懇談会(当省から山田政務官が出席)
- 日本国際問題研究所主催フォーラム「変わりゆく世界経済におけるOECDの役割」
- 麻生副総理・財務大臣との会談
- 世耕経済産業大臣との会談
- 原田環境大臣との会談
- 石井国土交通大臣との会談
- 河野外務大臣主催夕食会
2 評価
以下のとおり,OECDとの協力関係が更に強化され,日本の経済外交にとって大きな進展があった。
- (1)安倍総理表敬,河野外務大臣ら閣僚を含む要人との会談において,日本とOECDとの緊密な協力関係を確認するとともに,以下を含む成果があった。
- ア 多角的貿易体制の維持・強化,公平な競争条件の確保に向けて,OECDと共に力強いメッセージを発出。
- イ 日本が議長国を務めるG20大阪サミットに向けて,緊密に連携していくことで一致。
- ウ 東南アジアの将来的なOECD加盟を見据えたアウトリーチ強化の必要について一致。
- (2)「対日経済審査報告書」が公表され,アベノミクスに対する評価がなされるとともに,財政の持続可能性,労働市場の改革,生産性の向上等に関する政策提言が示された。
- (3)フォーラムを含む各種公開行事へのグリア事務総長による出席等を通じ,OECDの活動のビジビリティが向上。
- (4)OECD議連との勉強会を通じて,OECD,ERIA,議連,日本政府の協力関係が一層強化された。