世界貿易機関(WTO)

令和4年7月26日
(画像)世界貿易機関「貿易のための援助」のグローバル・レビュー(7月27日~29日)ロゴ

 7月27日(水曜日)~29日(金曜日)、世界貿易機関(WTO)が、「貿易のための援助」(AfT(注))のグローバル・レビューを、対面とオンラインのハイブリッド形式で主催する予定です。本イベントでは、新型コロナや食料・エネルギー価格の高騰、ウクライナでの戦争等、様々な危機が発生している状況下で貿易が果たす役割について様々な視点から議論・知見の共有が行われます。本イベントにおいて、外務省は以下2のとおり、ITC(国際貿易センター)とセッションを共催します。

(注)Aid for Trade(貿易のための援助)の略。貿易分野における能力構築やインフラ供与などの途上国支援の総称。途上国の貿易関連能力の向上による経済発展と貧困の削減を目的とする。

 本件セッションに関心のある方は、事前の参加登録(定員制)によりどなたでも参加できます。下記のリンクから事前に御登録ください。

1 イベント概要

(1)日程

 2022年7月27日(水曜日)~29日(金曜日)

(2)アジェンダ

 詳細なアジェンダ及び各セッションの概要は、WTOウェブサイトのAfTのページ(英語)別ウィンドウで開くに掲載されています。なお、開催期間中、WTOの各加盟国は関連する国際機関と、以下のいずれかのテーマにつきセッションを主催します。

(テーマ1)
女性への経済的な強化支援
(テーマ2)
環境持続的な開発による、望ましい開発成果への貢献
(テーマ3)
デジタル接続(デジタル・コネクティビティ)

2 外務省及びITCの共催セッション

(1)日程

 日本時間2022年7月27日(水曜日)17時30分~18時30分

(2)プログラム

17時30分~17時40分
外務省及びITCによる冒頭挨拶(外務省経済局 大河内昭博局長補佐、ITC国別プログラム局 アシシュ・シャー局長)
17時40分~18時00分
ITCによるプレゼンテーション(ITC国別プログラム局局長室 野上 活アドバイザー)
18時00分~18時10分
SIMAD大学(プロジェクト裨益者)によるプレゼンテーション(SIMAD大学iLAB モハメド・ムセ・ハサン部長)
18時10分~18時30分
質疑応答

(3)タイトル

 ICTスキルのトレーニングと若者の雇用創出によるデジタル貿易の強化

(4)主旨

 デジタル貿易は、パンデミック中およびパンデミック後の持続可能な経済発展にとって、より一層重要なものとなってきています。日本は、その恩恵を国際社会に共有するために、世界各地のデジタル・ギャップに取り組む必要性を認識し、二国間スキームや国際機関との協力を通じて、この分野で積極的に支援を行っています。
 ソマリアでは、新型コロナ、自然災害、安全保障上の問題といった多面的な危機が、国民に深刻な経済的・社会的課題を突きつけています。収入を得る機会を提供することで、影響を受けた人々が依存と脆弱性のサイクルを断ち切ることを支援する、耐久性のある解決策が必要とされてきました。
 国際貿易センター(ITC)による、ソマリア避難民のデジタル分野での雇用機会創出を通じた社会安定化事業は、日本政府の拠出の下、ソマリアの若年層向けにオンライン上でフリーランスとして働くことを現実的な働き方の選択肢として確立することを目的としています。本セッションでは、デジタル技術を活用した革新的な市場志向のアプローチにより、ソマリアの若者の生計向上と自立を支援するプロジェクトの様子を紹介します。

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