世界貿易機関(WTO)
オーストラリア主催WTO非公式閣僚会合の実施(結果)
令和3年10月6日
10月5日(日本時間6日)、パリのOECD本部にて、ティーハン・オーストラリア貿易・観光・投資大臣が主催するWTO非公式閣僚会合が行われ、日本から、山﨑和之在ジュネーブ国際機関日本政府代表部大使及び広瀬直経済産業審議官が参加しました。
- 本会合は、例年、OECD閣僚理事会に併せ、オーストラリアが関係国を招待して開かれています。昨年は、新型コロナの影響で、オンライン形式で開催されましたが、本年は2年ぶりに対面形式で開催されたものです。
- 今回の会合では、新型コロナに伴う延期により4年ぶりに開催される第12回WTO閣僚会議(11月30日から12月3日)に向けて、24か国・地域/機関の閣僚等が、貿易と保健、漁業補助金、農業及びWTO改革について意見交換し、同会議の成功に向けた一層の連携と協力が確認されました。
- 日本からは、(1)新型コロナへの貿易面での対応について、WTOの果たしている役割を世界に示すことが不可欠であること、(2)WTO漁業補助金交渉において成果を出すため、ハイブリッド・アプローチを含む現行テキストに基づく合意を目指すべきこと、(3)農業分野においてはMC12後を見据えた現実的な合意を目指すべきであること、(4)WTO改革については、(ア)透明性の向上、(イ)交渉機能の向上及び(ウ)紛争解決制度改革の三つが重要であること等を指摘しました。
[参考1]参加メンバー(計24か国・地域/機関)
豪州(議長国)、ブラジル、カナダ、チャド、チリ、中国、EU、インド、インドネシア、イスラエル、日本、カザフスタン、韓国、モーリシャス、メキシコ、NZ、ノルウェー、ロシア、シンガポール、南アフリカ、スイス、英国、米国、WTO
[参考2]過去の豪州主催WTO非公式閣僚会合への日本からの出席者
2020年(オンライン形式):茂木敏充外務大臣、梶山弘志経済産業大臣、野上浩太郎農林水産大臣
2019年(パリ):河野太郎外務大臣、世耕弘成経済産業大臣、小里泰弘農林水産副大臣
2018年(パリ):世耕弘成経済産業大臣、岡本三成外務政務官