G20(金融・世界経済に関する首脳会合)

令和8年10月30日
G20外相会合の会場の様子
G20外相会合に出席中の茂木外務大臣

 茂木敏充外務大臣は、米国・アトランタにおいて、現地時間10月30日午前10時40分(日本時間同日午後11時40分)から約2時間行われたG20外相会合のセッション1「地政学的課題」に出席しました。

  1. 本セッションでは、中東、ウクライナ、インド太平洋を始めとする国際情勢に関する議論が行われました。
  2. 茂木大臣からは、概要以下を述べました。
    1. 中東
      1. 中東情勢の不安定化は、物流の要であるホルムズ海峡やバブ・エル・マンデブ海峡における航行を阻害し、世界のエネルギー供給に負の影響を与えている。今、重要なのは、軍事的緊張の緩和と両海峡における自由で安全な航行の回復である。
      2. こうした観点から、日本は、イランに対して最大限の柔軟性を発揮するよう強く求めるなど、事態の早期沈静化・安定化に向けて粘り強い外交努力を行ってきている。今後も、G20各国や国際社会と緊密に連携していく。
    2. ウクライナ
      ウクライナの公正かつ永続的な平和に向け、日本は、対ウクライナ支援を継続する。厳しい冬を前に、大型発電機の供与等のエネルギー分野への支援を含め、ウクライナを支えていく。ウクライナの黒海沿いの港湾からの穀物輸出の確保も、世界の食料安全保障の観点から重要である。
    3. インド太平洋
      1. 北朝鮮については、「完全な非核化」という原則の堅持が重要である。悪意あるサイバー活動への対応も急務である。拉致問題の即時解決について、理解と協力をお願いしたい。
      2. 中東、欧州、インド太平洋の情勢は相互に深く連関している。日本は、各国が自律性と強靱性を確保することが国際社会全体の安定と繁栄に直結するとの観点から、進化した「FOIP」の下で、具体的な協力を進めている。例えば、港湾整備を通じた地域の連結性向上、マラッカ・シンガポール海峡の航行援助施設の整備、海峡通航に関するルール整備など、自由で開かれた海洋秩序の発展や、物流の確保のための取組を行っている。
      3. 東シナ海・南シナ海を含め、世界のどこであれ、力又は威圧による一方的な現状変更の試みは決して認められない。
    4. 結語
       国際社会が複合的な地政学的緊張に直面する中、我々G20メンバーが、分断と対立ではなく、連携し、協調することによって、国際社会をリードしていきたい。

(参考)G20外相会合の参加国・機関

  1. G20メンバー
    日本、米国(議長国)、アルゼンチン、豪州、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、インドネシア、イタリア、韓国、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、トルコ、英国、アフリカ連合(AU)、欧州連合(EU)
  2. 招待国
    ポーランド

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