経済外交

平成31年1月23日

1月23日,河野太郎外務大臣は世界経済フォーラム(WEF)年次総会に出席するために,2016年の参加以来3年ぶりにスイス・ダボスを訪問したところ,概要は以下の通りです。

1 ダボス会議におけるプログラム参加

 河野大臣は,「Country Strategy Dialogue on Japan」,「The Geopolitical Outlook」等のWEFが主催するプログラムに参加しました。

(1)「Country Strategy Dialogue on Japan」

 本プログラムでは,河野外務大臣及び片山地方創生担当大臣が主要なスピーカーとして参加し,日本に関心を持つ約50名の企業関係者等との間で国際社会における日本のリーダーシップの役割,日本経済・社会の現状等について議論が行われました。
 河野大臣からは,資金ギャップを埋める必要性やルールに基づく自由で開かれた国際秩序の重要性等を提起し,これらを維持・強化するための日本の取組について発信しました。この中で,「自由で開かれたインド太平洋」の実現や国際連帯税などについても触れ,参加者との間で活発な議論が行われました。

(2)「The Geopolitical Outlook」

 本プログラムは,技術革新やインフラ開発等がすすむ現在の国際環境のもとにおける地政学的要素は何かということをテーマとし,河野大臣のほか,フリーランド・カナダ外務大臣,康京和(カン・ギョンファ)韓国外交部長官,スウィーキート・シンガポール財務大臣,デビッド・ガーゲン・ハーバード大学ジョン・F・ケネディ行政大学院パブリック・リーダーシップ・センター長がパネリストとして参加しました。
 河野大臣からは,G20大阪サミットでは如何に経済の成長と平等を同時に達成するかにつき議論する予定であり,また,本年日本は「開発のための革新的資金調達に関するリーディング・グループ」の議長を務める旨述べ,更にSDGs達成のための資金ギャップ克服の必要性や民主主義を実現するための経済成長,技術革新における競争性に対する立場を発信しました。

2 各国関係者,企業関係者等との意見交換

 河野大臣は,ダボス会議におけるプログラムに出席したほか,康京和韓国外交部長官及びアッサーフ・サウジアラビア外相との間で外相会談を行い,ビルチャル・ルーマニア副首相,フリーランド・カナダ外相,モアヴェロ=ミラネージ・イタリア外相及びサファディ・ヨルダン外相との懇談を行いました。これら各国関係者との意見交換のほかに,日本企業が主催するジャパン・ナイト及びビル&メリンダ・ゲイツ財団主催夕食会に出席し,当該会合に出席した多くの参加者と意見交換を行いました。


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