核軍縮・不拡散
ワッセナー・アレンジメント第28回総会
令和7年2月10日
令和6年12月4日及び5日、ウィーンにおいてワッセナー・アレンジメント(WA)の第28回総会が開催されました。同総会後に発表された議長声明(英語)(PDF)のポイントは以下のとおりです。
- 2024年、WAは、通常兵器及び関連汎用品・技術の移転に係る透明性と、より大きな責任を促進することにより、国際及び地域の安全と安定への貢献を継続しました。また、非参加国及び関連する国際・地域機関を対象とするアウトリーチ活動を行いました。
- WA参加国は、武器及び関連汎用品・技術の移転や、紛争地域を含む特定の懸念地域への武器の流入がもたらし得る不安定化のリスクについて情報交換を継続しました。また、テロリストによる武器及び関連汎用品・技術の取得を防止するために厳格な輸出管理と緊密な協力が果たす重要な役割を再確認しました。
- WA参加国は、準軌道宇宙船及びその部品に関するものや、高性能積層造形に使用される金属合金粉末の生産技術に関するものを含む新たな規制を採択しました。また、潜水艇の制御システム、指向性エネルギー兵器、半導体製造用のエピタキシャル被膜基板などに関する規制リスト項目の明確化も行いました。
- WA参加国は、審査及び執行に係る慣行を含む、輸出管理の実施に関する各国の経験を共有しました。
- WA参加国は、ミサイル輸出管理レジーム(MTCR)及び原子力供給国グループ(NSG)との規制リストに関する非公式な技術的協議を継続しました。
- 2025年は、日本が総会、オーストラリアが一般作業部会、オランダが専門家会合、カナダが審査官・執行官会合の各議長国を務めます。次回のWA総会は、2025年12月にウィーンで開催されます。