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岸田外務大臣と天野国際原子力機関事務局長との会談
平成27年4月28日
4月27日(月曜日)17時05分(日本時間28日(火曜日)6時05分)から約10分間,ニューヨークを訪問中の岸田文雄外務大臣は,天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 岸田大臣から,イランの核問題に関し,最終合意が達成された場合,合意内容の実施の検証にIAEAは重要な役割を担うと述べ,IAEAの取組を支援していきたいと述べました。天野事務局長からは,日本とも協力していきたいとの発言がありました。
- また,岸田大臣から,2015年NPT運用検討会議において,IAEAの平和利用イニシアティブ(PUI)に対する5年間で2,500万ドルの拠出を表明したと述べ,天野事務局長から謝意が表明されました。
- このほか,日本とIAEAの協力関係全般について意見交換が行われ,日・IAEA間の連携を一層強化していくことが確認されました。
(参考)国際原子力機関(International Atomic Energy Agency: IAEA)
- 1957年にIAEA憲章に基づき,原子力の平和利用の促進とそのための原子力の軍事利用への転用防止,原子力安全の確保等を目的として設立された国際機関(現在164カ国が加盟)。核物質などが軍事的目的に資するような方法で利用されないことを確保するための検認を各国との保障措置協定及び追加議定書に基づいて実施。
- 我が国は,より多くの国がこれらを締結することにより国際的な核不拡散体制が強化されるよう,IAEAと連携して関係国への働きかけや支援を行ってきている。
- 天野事務局長は,2009年12月に事務局長に就任し,2013年12月に再任された。