核軍縮・不拡散
ワッセナー・アレンジメント第26回総会
令和5年5月11日
令和4年11月30日及び12月1日、ウィーンにおいてワッセナー・アレンジメント(WA)の第26回総会が開催されました。同総会後に発表された議長声明(英語)(PDF)のポイントは以下のとおりです。
- 2022年、WAは、通常兵器及び関連汎用品・技術の移転に係る透明性と、より大きな責任を促進することにより、国際及び地域の安全と安定への貢献を継続しました。
- WA参加国は、武器、汎用品及び技術の移転や、紛争地帯を含む特定の懸念地域への武器の流入等がもたらし得る地域不安定化のリスクについて情報交換を継続しました。また、テロリストへの武器流出や調達を防止するためには、厳格な輸出管理と緊密な連携が必要であることを確認しました。
- WA参加国は、超音速飛行技術や、潜水艦推進用のリム駆動モーター等の分野の新たな輸出管理品目を採択し、高性能コンピュータ及びレーザーを含む多くの分野の規制を更新しました。
- WA参加国は、審査及び執行に係る慣行や経験を共有しました。
- WA参加国は、グリフィス前事務局長の後任として、2023年1月2日に着任する新事務局長にハンガリー出身のギヨルギー・モルナー大使を指名することに合意しました。
- WA参加国は、ミサイル輸出管理レジーム(MTCR)及び原子力供給国グループ(NSG)との規制リストに関する技術的協議や、WA非参加国や主要な国際・地域機関と連携したアウトリーチ活動を継続しました。
- 次回のWA総会は2023年12月にウィーンで開催される予定です。2023年は、インドが総会、アルゼンチンが一般作業部会、メキシコが専門家部会、スイスが審査官・執行官会合の各議長国を務めます。