核軍縮・不拡散
辻外務大臣政務官と天野国際原子力機関(IAEA)事務局長との会談
平成30年12月18日
17日午後3時頃から約15分間,辻清人外務大臣政務官は,外務省において,天野之弥国際原子力機関(IAEA)事務局長と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。
- 冒頭,天野事務局長から,本年11月のIAEA原子力科学技術閣僚会議は成功裡に開催されたと述べるとともに,辻政務官の共同議長としての参加に謝意を示しました。
- 辻政務官からは,同会議において様々な議論が行われ,成果文書が採択されたことを歓迎する旨述べ,両者は,引き続き原子力の平和的利用の分野で連携していくことで一致しました。
- また,北朝鮮の核問題,イラン核合意を巡る情勢や,国際機関における日本人職員等についても意見交換を行いました。
[参考]国際原子力機関(International Atomic Energy Agency(IAEA))
- 1957年にIAEA憲章に基づき,原子力の平和的利用の促進と原子力の軍事的利用への転用防止等を目的として設立された国際機関(現在170か国が加盟)。
- 天野事務局長は,2009年12月に事務局長に就任し,現在3期目。2017年9月の総会で再任が承認された。任期は2017年12月1日から2021年11月30日。
[参考]IAEA原子力科学技術閣僚会議
- 11月28日~30日,オーストリア・ウィーンにおいて,国際原子力機関(IAEA)原子力科学技術閣僚会議が開催された。我が国からは,辻清人外務大臣政務官が出席し,コスタリカとともに共同議長を務め,会議初日の議事を取り仕切った。
- 本会議は,原子力の平和的利用,特に保健・医療,農業・食料,環境,水資源等の分野における原子力科学技術の応用と,SDGs達成に向けた取組促進を目的とした,この分野で初めての閣僚会議で,137か国から約1,100名の代表団が参加し,54か国から閣僚・政務レベルが参加した。
- 辻政務官は,日本政府代表として演説を行い,原子力科学技術が医療などの様々な分野で活用されていることに触れつつ,SDGsの取組促進に向けて,今後一層活用されることを期待する旨述べた。会議初日の最後には,閣僚宣言が採択された。