日本の安全保障と国際社会の平和と安定

輸送セキュリティに関する共同声明(和文骨子)

平成26年3月24日

 2012年3月26~27日に開催されたソウル核セキュリティ・サミットの機会に,輸送セキュリティ・バスケット提案参加国(フランス,韓国,英国,米国,日本)の首脳は,核物質及びその他の放射性物質の輸送のセキュリティ強化に関する追加的な共同声明を発出した。
 これに関連して,2013年11月12~14日,東京で机上演習を実施した。本机上演習には,世界核セキュリティ協会(WINS)及び世界原子力輸送協会(WNTI)の支援を得て,5か国の政府関係者及び専門家や国際原子力機関(IAEA)の代表が参加したほか,他の核セキュリティ・サミット参加国からもオブザーバーとしての参加があった。我々本バスケット提案参加5か国は,ハーグ核セキュリティ・サミットの機会に,別添の机上演習レポートを他のサミット参加国と共有する。
 さらに,我々は,2016年の次回核セキュリティ・サミットまで作業グループの活動を継続することを決定し,以下の分野を含む更なる取組を行うことを表明する。

1 INFCIRC/225/Rev.5及び「輸送中の核物質のセキュリティに関するIAEA実施指針」(今後発行予定)に記載された勧告内容を国内で適切に利用するために

(1)現状

  • 我々は民生用核物質の輸送セキュリティにおける安全な輸送の優れた実績を維持すべき。
  • 民生用核物質の輸送セキュリティ措置は,多くの国が実施済み又は作業中。
  • 各国は,「輸送中の核物質のセキュリティに関するIAEA実施指針」を十分考慮。

(2)今後の活動

  • 本バスケット提案参加国は,国際的義務の履行に向けた自国の取組の共有を検討し,機微情報を保護しつつ,効果的な実施のため互いに協力。
  • 本バスケット提案参加国は,全ての輸送モード(陸上,海上,鉄道,航空)についての合同机上演習の実施を検討。
  • 本バスケット提案参加国は,上記の活動の成果を,機微情報を保護しながらIAEAや他の国々とも共有することを提案。IAEA核セキュリティに関連した文書の作成についても,積極的に貢献。
  • 新規の参加,特に鉄道と航空の輸送経験がある国の参加を歓迎。

2 輸送セキュリティ強化及び核セキュリティ文化の発展に向けた,関係省庁・機関及び核セキュリティ上の中核拠点(CoE)・核セキュリティ支援センター(NSSC)間の緊密な関係構築のために

(1)現状

  • 輸送セキュリティの分野では,関係省庁・機関及びCoE・NSSC間の協力は,機微情報を防護しつつ,一層強化することが可能。

(2)今後の活動

  • 本バスケット提案参加国は,CoE・NSSCとの連携を密にし,輸送セキュリティに関する優良事例や教訓をまとめ,参加国間でそれらを共有するため協力することを提案。
  • 本バスケット提案参加国は,CoE・NSSCのトレーニング・カリキュラムに輸送セキュリティを組み込み,専門家を派遣することを検討。
  • 本バスケット提案参加国は,上記の活動で得られた知見を,他の国々とも最大限共有。

3 関係業界,関係省庁,CoE及びNSSCによる核セキュリティ関連装備及びシステムに関する研究開発のために

(1)現状

  • 技術の進歩等は,規制や管理とともに,核セキュリティ向上の手段として利用。

(2)今後の活動

  • 本バスケット提案参加国は,技術開発を引き続き強力に推進。
  • 本バスケット提案参加国は,必要に応じて技術開発協力を検討。
  • 本バスケット提案参加国は,事業者に対し,新規に開発された技術の取り入れを奨励。

4 核物質防護条約及びその改正の実施,更に必要に応じて,国内・国際輸送におけるすべての輸送モードに対応する核物質及びその他の放射性物質のセキュリティ強化の能力獲得に向けたINFCIRC/225/Rev.5の勧告内容や他のIAEA実施指針の利用に関する他国の支援のために

(1)現状

  • 様々な国際協力の枠組みが発達。

(2)今後の活動

  • 機微情報に必要な防護を十分に考慮した上で,本バスケット提案参加国は,優良事例や教訓をまとめるため,情報を互いに共有することを検討。
  • 本バスケット提案参加国は,他の国々が国際的義務を履行するため,優良事例や教訓をそれらの国々と最大限共有することを検討。
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