科学技術
岸外務大臣科学技術顧問のカタール訪問


平成30年11月15日から16日まで,岸輝雄外務省参与(外務大臣科学技術顧問)はSIPキャラバン(注)の一環としてカタールを訪問しました。滞在中,カタール財団傘下のカタール環境エネルギー研究所を視察訪問し,同研究所員を対象とした講演や,財団関係者との意見交換を行いました。主な活動の概要は以下のとおりです。
1 カタール財団幹部との意見交換
リチャード・ケネディ カタール財団副会長と面会し,同副会長などからカタール財団の推進する科学技術施策について説明を受けた後,意見交換を行いました。
2 カタール環境エネルギー研究所内講演会
岸顧問は,日本の科学技術政策について講演し,日本の科学技術力の変遷について触れ,今後は,アジア諸国との連携やAIをはじめとするデジタル革命への対応が重要になると述べました。竹村科学技術振興機構(JST)参事役は,岸顧問がプログラムディレクター(PD)を務めるSIP「革新的構造材料」をはじめとする日本の構造材料研究の動向を説明し,浅野国際科学協力室科学技術専門員は,日本の科学技術外交の取組を説明しました。また,板東義雄NIMS(国立研究開発法人物質・材料研究機構)MANAエグゼクティブアドバイザーは,日本のナノテクノロジーの顕著な成果について講演しました。
3 カタール環境エネルギー研究所幹部との意見交換
カタール環境エネルギー研究所にて,マークベルメッシュ カタール同研究所理事他から,同研究所の研究活動について説明を受けた後,次世代太陽電池をはじめとする科学技術について意見交換を行いました。
(注)SIPキャラバン:
外務大臣科学技術顧問(外務省参与)の活動の一環として,我が国の科学技術外交の発信とともに,内閣府との連携により,「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)」に代表される我が国の科学技術イノベーションの取組について,我が国の在外公館等を通じて現地科学技術関係者(政府政策担当者,研究機関・大学関係者等),外交・国際機関関係者等に向けた発信・ネットワーキング事業を行い,科学技術分野における将来の国際協力や我が国の研究開発成果の国際展開の布石とする取組。