核軍縮・不拡散

平成29年2月16日
  1. 我が国は,原子力技術を活用した,地震をはじめとする自然災害を受けた建造物の健全性の検証能力向上に向けたIAEA事業への支援を決定しました。具体的には,アジア太平洋地域に対し,建造物の非破壊検査(NDT:Non Destructive Testing)に関するトレーニングコース等を行うIAEAのプロジェクトについて,我が国拠出の平和的利用イニシアティブ(PUI)を通じ,約73万ドルの支援を行います。
  2. 本プロジェクトによるトレーニングコース等は,IAEA緊急時対応能力研修センター(CBC)において実施予定です。本プロジェクトを通じて,自然災害に対する準備及び対応能力の向上が必要な国々を支援し,二次災害の阻止等に貢献することが期待されます。

(参考)

  • (1)IAEA緊急時対応能力研修センター(CBC:Capacity Building Centre)は,2013年に,IAEAにより福島県に指定された研修センター。これまで,原子力又は放射線の緊急事態への準備及び対応能力強化を目的とした国内外の関係者への研修を実施。
  • (2)平和的利用イニシアティブ(PUI:Peaceful Uses Initiative)は, 2010年に開催された核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議において,原子力の平和的利用分野におけるIAEAの活動を促進するための追加的な財源として設立された。2016年12月時点で、我が国を含む21か国及び欧州委員会が,PUIに対して拠出。

核軍縮・不拡散へ戻る