核軍縮・不拡散

平成29年10月12日
2017年度国連軍縮フェローシップ結果概要1
2017年度国連軍縮フェローシップ結果概要2
2017年度国連軍縮フェローシップ結果概要3

10月1日から7日まで,「国連軍縮フェローシップ・プログラム」により,コラロフ国連軍縮部ジュネーブ事務所顧問他25か国25名の外交官等が訪日しました。概要は以下のとおりです。 

  1. 10月2日,長崎において,原爆資料館及び国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を視察した後,被爆者による被爆体験講話を聴講しました。また,国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館において献花を行いました。その後,歓迎昼食会での被爆者や若者との懇談や,長崎大学核兵器廃絶研究センターにおける有識者との意見交換を行ったほか,永井隆記念館を視察しました。 
  2. 10月3日,広島において,広島平和文化センター主催の歓迎レセプションに参加しました。翌4日は,被爆者による被爆体験講話,広島平和文化センター理事長講話の聴講を行いました。その後,広島平和記念資料館や国立広島原爆死没者追悼平和祈念館,原爆ドーム等を視察し,広島平和都市記念碑において献花を行いました。翌5日午前には,放射線影響研究所での講義を聴講しました。 
  3. 10月5日夜には,東京において,外務省主催のレセプションに参加し,外務省職員や国内有識者,ユース非核特使経験者等と交流を深めました。翌6日には,外務省において,軍縮・不拡散促進センターによる講義や日本の核軍縮・不拡散政策に関する説明を受けたほか,第五福竜丸展示館の視察を行いました。その後,訪日プログラムの締めくくりとして,今次広島長崎訪問や日本の軍縮政策を踏まえた上で意見交換を行いました。 
【参考】国連軍縮フェローシップ・プログラム概要
  1. 国連軍縮フェローシップ・プログラムは,特に開発途上国における軍縮専門家の育成を目的として,1978年の第1回国連軍縮特別総会において実施が決定されました。同プログラムは,主に各国の若手外交官や国防関係者等を対象とし,国連及びジュネーブ軍縮会議における研修や関係国への訪問等をプログラムとして,1979年以降毎年実施されています。
  2. 我が国は,1982年の第2回国連軍縮特別総会における鈴木善幸総理演説において本計画参加者の広島及び長崎招待の提案を行い,翌83年以来毎年約30名の各国若手外交官等の訪日を実現しています。本年は35年目に当たり,本年を含めこれまでに908名の参加者が我が国政府の経費負担により日本を訪問しました。
  3. 訪日プログラムは,例年広島での原爆ドームや平和記念資料館等の視察,長崎での原爆中心地や原爆資料館等の訪問,被爆者による被爆体験講話等を通じ,被爆の実相について理解を深めるとともに,軍縮・不拡散分野における我が国の取組を発信していく上で有意義なプログラムとなっています。

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