核軍縮・不拡散
多国間核軍縮交渉の前進に関するオープン・エンド作業部会(OEWG)
平成28年9月27日
- 2015年の第70回国連総会決議(A/RES/70/33)に基づき,2016年2月,5月及び8月の計15日間にわたり,ジュネーブで標記作業部会が開催された。
- 作業部会には,国連加盟国(多い時で約100か国)に加え,市民社会も参加した。他方,核兵器を保有する国は不参加であった。
- 我が国は,作業部会において,核軍縮を効果的に進展させるためには,核兵器国と非核兵器国が協力し,現実的かつ実践的な措置の着実な実施が必要との考えに基づき議論に貢献するとともに,作業部会の報告書は参加国のコンセンサスで採択されることが重要であるとの考えを訴えた。
- 最終的に,報告書(PDF)
は賛成68,反対22,棄権13で採択された。我が国は,「核兵器のない世界」の実現のためには核兵器国と非核兵器国の協力が不可欠であるとの基本的立場に鑑み,本件作業部会の報告書採択が投票に持ち込まれたことは遺憾である旨の投票理由説明を行い,棄権票を投じた。
- 報告書は,第71回国連総会に送付される予定。