核軍縮・不拡散
2019年度国連軍縮フェローシップ(結果)
令和元年10月5日

9月29日から10月5日まで,「国連軍縮フェローシップ・プログラム」により,コラロフ国連軍縮部ジュネーブ事務所顧問他25か国25名の外交官等が訪日しました。概要は以下のとおりです。
1 長崎訪問(9月29日~10月1日)
9月30日,被爆者による被爆体験講話の聴講,原爆死没者追悼記念館での献花,落下中心地碑の参拝,永井隆記念館の視察を行いました。その後,長崎市主催の歓迎レセプションに参加し,歓迎昼食会での被爆者や若者との懇談や,長崎大学核兵器廃絶研究センターにおける有識者との意見交換を行いました。翌10月1日には,原爆資料館及び原爆死没者追悼記念館を視察したほか,浦上天主堂等の被爆遺構を訪れました。
2 広島訪問(10月2日~4日)
10月2日,広島において,広島平和記念資料の視察を行い,広島平和都市記念碑において献花を行った後,広島平和文化センター主催の歓迎レセプションに参加し,被爆者との意見交換を行いました。翌3日は,広島平和記念資料館や国立広島原爆死没者追悼平和祈念館,原爆ドーム等を視察し,被爆者による被爆体験講話を聴講しました。その後,放射線影響研究所での講義を聴講しました。翌4日午前には,広島平和文化センター理事長講話の聴講を行いました。
3 東京訪問(10月4日~5日)
10月4日午後には,東京において,日本の核軍縮・不拡散政策に関する説明を受けた後,意見交換を行いました。同4日夜には,外務省主催のレセプションに参加し,外務省職員との交流を深めました。
【参考】国連軍縮フェローシップ・プログラム概要
- (1)国連軍縮フェローシップ・プログラムは,特に開発途上国における軍縮専門家の育成を目的として,1978年の第1回国連軍縮特別総会において実施が決定されました。同プログラムは,主に各国の若手外交官や国防関係者等を対象とし,国連及びジュネーブ軍縮会議における研修や関係国への訪問等をプログラムとして,1979年以降毎年実施されています。
- (2)我が国は,1982年の第2回国連軍縮特別総会における鈴木善幸総理演説において本計画参加者の広島及び長崎招待の提案を行い,翌83年以来毎年約30名の各国若手外交官等の訪日を実現しています。本年は37年目に当たり,本年を含めこれまでに958名の参加者が我が国政府の経費負担により日本を訪問しました。
- (3)訪日プログラムは,例年広島での原爆ドームや平和記念資料館等の視察,長崎での原爆中心地や原爆資料館等の訪問,被爆者による被爆体験講話等を通じ,被爆の実相について理解を深めるとともに,軍縮・不拡散分野における我が国の取組を発信していく上で有意義なプログラムとなっています。