核軍縮・不拡散
ロシア沿海州放射性廃棄物処理・長期保管リージョナル・センター建設事業への協力
令和元年10月2日
1 事業の概要
- (1)ロシアが沿海地方シソエヴァ湾に建設中の放射性廃棄物処理・長期保管リージョナル・センター(注)に対し,その運用に不可欠な設備の資金供与を行います。
- (2)ロシア政府は,原子力潜水艦を解体する際に生じた放射性物質を,安全かつ安定的に処理し,また,管理するため,放射性廃棄物処理・長期保管リージョナル・センターの建設を開始しました。
- (3)本センターは,ロシアの国家計画に基づき2022年の運用開始を目指して準備が進められており,2017年,我が国に対しても協力の要請がなされました。
- (4)本センター建設への協力は,放射性廃棄物の安全な管理を達成することにより,日本海の環境保護にも寄与するものです。
(注)ロシア極東に保管されている放射性廃棄物を処理し,安全な状態にすることを目的として,ロシア政府が国家計画として建設を進めているもの。
2 経緯
- (1)2018年2月,現地調査を経て,建設事業への協力を決定。
- (2)2018年3月,日露非核化協力委員会第52回総務会にて,本件協力を承認。
- (3)2019年7月,日露非核化協力委員会第54回総務会にて,実施取決めに署名。
- (4)2019年10月,資金供与契約に署名。
3 資金供与
日本は中レベル放射性廃棄物処理設備のうち焼却装置ほか一部機材の設計・製造に対して資金供与を行います。