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令和7年7月10日
握手する日米比3か国の外相
会談する3か国の外相

 現地時間7月10日19時15分(日本時間同日20時15分)から約30分間、ASEAN関連外相会議に出席するためマレーシアを訪問中の岩屋毅外務大臣は、マルコ・ルビオ米国国務長官(The Honorable Marco Rubio, Secretary of State of the United States of America)及びマリア・テレサ・ラザロ・フィリピン共和国外務大臣(Hon. Maria Theresa P. Lazaro,Secretary for Foreign Affairs of the Republic of the Philippines)と日米比外相会合を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、岩屋大臣とルビオ長官はラザロ外相の就任に祝意を表し、三大臣として初めて日米比外相会合を開催できることは非常に意味があるとの認識で一致しました。
  2. 三大臣は、6月に鹿児島で行われた日米比海上保安機関間の合同訓練を含め、近年の日米比協力のモメンタムが引き続き継続・強化されていることを想起し、このモメンタムを失うことなく外相会合を開催できたことを歓迎しました。
  3. 7月12日に比中仲裁判断が発出されてから9年となることも踏まえ、三大臣は、最近の東シナ海・南シナ海情勢について意見交換を行い、力や威圧による一方的な現状変更の試みに改めて反対し、法の支配を尊重し、航行の自由を確保してい くことの重要性を確認しました。また、ラザロ外相から、本年秋までに日米比海洋協議を開催したいとの意向が示され、歓迎されました。
  4. 三大臣は、ルソン経済回廊への協力を通じ、インフラ、情報通信、重要鉱物を含む資源のサプライチェーンの強靱化を進め、サイバー及び民生原子力といった分野でも更に協力することが、安全保障での協力につながることを確認しました。その 上で、3か国でこうした分野での協力をフォローアップし、具体化していくことで一致しました。

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