【ポイント】
- 日ラオス外交関係樹立55周年の機会に、二国間関係史上初めて国家主席が公式訪問(トンルン副首相兼外相ほか、主要経済閣僚3名が同行)。
- 日ラオス首脳会談後、共同声明「恒久的な友好関係及び地域の繁栄に向けた包括的パートナーシップの強化」を発表。気候変動に関する交換公文4件へ署名(鳩山イニシアティブの一環として実施)。
- 天皇皇后両陛下との御会見及び宮中午餐、国家最高レベルの勲章を交換。
- 衆参両議院議長との会談、経済界やJICAとの懇談、民間団体との交流行事、東京・京都における日本文化の視察等を実施。
1.ラオス側代表団
チュンマリー国家主席夫人の他、トンルン副首相兼外相及び主要経済閣僚(スリヴォン・エネルギー鉱業大臣、シンラヴォン計画投資大臣及びソマート公共事業・運輸大臣)、国家主席府、外務省及び財務省の幹部が訪日。今般の訪問を重視する姿勢が伺われた。
2.日程(3月2日~6日)
(1)宮中における天皇皇后両陛下との御会見及び宮中午餐が行われた。御会見の際、相互に勲章の交換が行われた。また、宮中午餐は天皇皇后両陛下、皇太子殿下及び秋篠宮同妃両殿下ご臨席の下、和やかな雰囲気の中で行われた。
(2)鳩山総理との首脳会談後に日ラオス共同声明への署名式が行われ、引き続き、両首脳立ち会いの下、鳩山イニシアティブの一環であり、「グリーン・メコンに向けた10年」イニシアティブの最初の案件ともなる無償資金協力4件への交換公文の署名式が行われた。また、その後、ラオスと縁の深い政財界、学術、友好団体関係者等の出席を得て、鳩山総理夫妻主催の夕食会が行われた。
(3)岡田外務大臣による表敬が行われ、日ラオス関係、環境・気候変動分野における協力等について意見交換が行われた。
(4)衆参両議院議長との会談が行われ、また、民主党日本ラオス友好議員連盟による朝食会が行われた。
(5)日本経団連、日本商工会議所及び経済同友会を始めとする経済団体や、緒方JICA理事長との懇談がそれぞれ行われた。
(6)秋篠宮同妃両殿下、横路衆議院議長、山東参議院副議長、吉良外務大臣政務官、首藤民主党日本ラオス友好議員連盟会長等の出席を得て、在京大使館及び友好団体の共催で盛大なレセプションが開催され、チュンマリー国家主席の訪日と日ラオス外交関係樹立55周年を祝賀した(約200名出席)。
(7)東京滞在中、国家主席一行は裏千家東京道場における呈茶に参加し、また、パナソニック・エコアイディアハウス及び明治神宮を訪問した。
(8)京都では、平等院鳳凰堂、金閣寺、仙洞御所を訪問した。宇治市においては友好団体主催の昼食会が行われ、夕刻には、京都府、京都市及び京都商工会議所の共催による歓迎行事及び夕食会が行われた。