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スリン・ピッスワンASEAN事務総長の招へい(概要と成果)

平成22年10月

1.概要

(1)全体日程

平成22年10月20日(水曜日)から23日(土曜日)まで(4日間)
 平成22年度外務省賓客として来日

(2)個別日程

10月20日(水曜日):
来日,菅総理大臣表敬,前原外務大臣との会談及び夕食会
10月21日(木曜日):
日本アセアンセンター視察(大西事務総長との懇談),日本記者クラブでの記者会見(他のサイトヘ),仙谷官房長官への表敬
10月22日(金曜日):
一般向け講演会,経団連との昼食会,大畠経済産業大臣との会談
10月23日(土曜日):
離日

2.成果

 今次招聘においては,我が国の対ASEAN外交政策及び産,学からのASEANに対する期待について,ASEANの各種会議・活動の調整において中心的役割を果たすスリンASEAN事務総長に対し,直接説明する機会を得たほか,同事務総長側より,メディアを通じて,日ASEAN関係の強化等について発言を行う機会を設け我が国国民のASEANに対する理解を促進させるなどの成果を得たところ,詳細は以下のとおりです。

(1)菅総理への表敬

 菅総理とスリン事務総長は,日・ASEAN関係を一層深化させることで一致し,また,菅総理より,ASEANの発展は,我が国及びアジア太平洋地域全体の平和と繁栄に直結しており,「新成長戦略」を通じ,アジアの膨大なインフラ需要への対応や課題解決のために,我が国の優れた経験・技術を活用できる等発言しました。

(2)仙谷官房長官への表敬

 仙谷官房長官とスリン事務総長は,日ASEAN関係を再評価し,前進させることで一致しました。また,同長官より,本年5月に策定した「新成長戦略」の眼目の一つがASEANとの協働であり,日本とASEANの成長を対応させ,共に発展したい旨等を発言しました。

(3)前原外務大臣との会談

 前原大臣より,我が国は,地域の枠組みのコアにあるASEANが共同体形成へ向けて努力するのを積極的に支援し,ASEANの中心的役割を尊重しながら,我が国も積極的に貢献したい旨,また,我が国の「新成長戦略」を通じ,アジアの膨大なインフラ需要への対応や課題解決のために,我が国の優れた経験・技術を活かし,官民を挙げて,インフラ整備,制度作りのお手伝いができると考えている旨等を発言しました。そのほか,同大臣より,今月下旬に予定されている日ASEAN首脳会議において,ASEANとの関係を一層深化させるべく取り組みたい旨発言し,スリン事務総長もこれを歓迎する等しました。

(4)日本アセアンセンターへの訪問

 大西日本アセアンセンター事務総長より,同センターの重要性につき言及すると共に,今後の同センターの運営方針について,スリン事務総長との意見交換等が行われました。

(5)経団連との昼食会

 米倉経団連会長とアジアのインフラ整備に向けた協力について意見交換しました。

(6)一般向け講演会の実施

 スリン事務総長は,都内で行われた講演会でASEANの国々の宗教,文化,経済発展の段階の違い等の多様性に言及し,ASEAN共同体の構築には困難が伴うとしながらも,その実現への意欲を表しました。

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