岸田外務大臣
日・イラン外相会談(概要)
平成25年9月23日


9月23日17時(現地時間)から約30分間,岸田文雄外務大臣は,第68回国連総会出席のために訪問中のニューヨークにおいて,ザリーフ・イラン外相との間で,日・イラン外相会談を実施しました。
1 冒頭,岸田大臣から,我が国は,イランとの伝統的な関係に基づく信頼関係を一層深化させていく考えであり,率直な意見交換をしていきたい,ローハニ新大統領が自らの政府を「熟慮と希望の政府」と称し,穏健なアプローチで国際社会との建設的協力を目指すとの立場を示したことに勇気づけられており,核交渉責任者であるザリーフ外相のイニシアティブの下,問題の解決に向けて具体的な進展がみられることを強く期待する旨述べました。これに対し,ザリーフ外相からは,日・イラン関係を重視しており,今後ともそれを深化・拡大したい旨述べました。
2 その後,双方は,二国間関係やイランの核問題を中心に意見交換を行いました。岸田大臣からは,イランから柔軟性を示すことが問題解決の鍵である旨述べ,日本としても協力していく考えであることを伝え,ザリーフ外相は,真剣に耳を傾けました。
3 さらに,双方は,シリア情勢についても意見交換を行いました。岸田大臣からは,地域の大国であるイランが,情勢の改善・正常化に向けて建設的な役割を果たすことを強く期待する旨述べました。