外務省外交史料館 特別展示
日本と英国との交流は、1858(安政5)年の日英修好通商条約の調印に始まり、昨年(2008年)には、日英外交関係開設150周年を迎えました。
このたび外務省では、外交史料館において、「日英交流事始(ことはじめ)―幕末から明治へ―」と題し、幕末から明治初頭にかけての日英交流をテーマとした特別展示を開催します。主な展示史料は、国の重要文化財に指定されている日英修好通商条約や改税約書のほか、福沢諭吉などが随行した1862年(文久2年)遣欧使節団関係資料など全17点です。
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1854年(嘉永7年)に「日英約定」を日本と結んだ英国は、日本のさらなる開港を求めてインド総督のエルギンに日本と通商条約を締結するよう命じました。その結果、1858年(安政6年)に日英修好通商条約が調印され、翌年に批准書が交換されました。この条約に基づき、英国から駐日総領事兼外交代表としてオールコックが派遣されました。
修好通商条約に規定された開港開市の延期を求めた幕府に対し、オールコックは直接交渉を目的とする締約国への全権使節派遣を提案しました。これにより、1862年(文久元年)、竹内下野守を正使とする使節団がヨーロッパ各国へ派遣され、英国との間にロンドン覚書が結ばれました。
オールコックの後任として駐日公使に着任したパークスは、1868年5月(慶応4年3月)、自らの信任状を天皇に奉呈することで列国に先がけて明治新政府を承認しました。また、翌1869年(明治2年)のエディンバラ公の訪日に際して新政府は、同公を国賓として遇することとし、外国の王族が日本を訪問した最初の事例となりました。。
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