山根隆治外務副大臣は,2月27日(月曜日)から2月29日(水曜日)にかけて,ジュネーブを訪問し,第19回人権理事会ハイレベル・セグメント及び軍縮会議(CD)公式本会議に出席してステートメントを実施したほか,各国・国際機関の要人との会談等を行いました。概要は以下のとおりです。
1 第19回人権理事会ハイレベル・セグメント(2月28日)
2月28日午後,山根副大臣はステートメントを実施し,「アラブの春」を発端とする中東・北アフリカにおける民主化やミャンマー情勢に言及するとともに,シリアにおける弾圧や非人道的・非民主的状況改善のためには国際社会による一致した行動が必要であることを訴えました。また,拉致問題をはじめとする北朝鮮の人権状況を踏まえ,北朝鮮人権状況決議に対する支持を求めるとともに,本年予定されている人権理事会理事国選挙における日本への支持を求めました。
2 軍縮会議(CD)公式本会議(2月28日)
2月28日午前,山根副大臣は,軍縮会議(CD)において,CDの再活性化及び兵器用核分裂性物質生産禁止条約(FMCT)交渉の即時開始の重要性を含め,我が国の核軍縮外交に関する基本的考え方や具体的取組を発信するステートメントを実施し,各国の協力を力強く呼びかけたほか,8月に長崎において軍縮・不拡散教育グローバル・フォーラムを開催することを紹介しました。また,昨年11月に国連欧州本部に開設された原爆常設展を視察しました。
3 各国及び国際機関の要人との会談等(2月28日)
(1) 各国要人との会談
ポルタス・ポルトガル外相との間で二国間関係や人権分野での協力についての意見交換を行いました。
(2) 国際機関の要人との会談
ピレー国連人権高等弁務官との間で,我が国の人権分野での取組や,OHCHRとの協力について意見交換を行いました。
(3) 国連邦人職員との意見交換
ジュネーブの国連機関で活躍する邦人職員との間で,国連において日本の存在感を高めていくとの観点からの意見交換を行いました。
【参考】山根副大臣の出張日程
- 2月27日(月曜日)
- ジュネーブ着
- 2月28日(火曜日)
- 国連欧州本部原爆常設展視察
軍縮会議公式本会議出席
人権理事会ハイレベル・セグメント出席
各国・国際機関要人との会談等 - 2月29日(水曜日)
- ジュネーブ発
- 3月1日(木曜日)
- 日本着