アフリカ

令和7年8月21日
マホシ事務局長と握手する藤井副大臣

 8月21日、午後4時40分から約25分間、藤井比早之外務副大臣は、第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)に参加するため訪日中の、エリアス・マホシ南部アフリカ開発共同体事務局長(H.E. Mr. Elias M. Magosi, Executive Secretary of The Southern African Development Community(SADC))と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、藤井副大臣から、17日に実施されたSADC首脳会合の成功に祝意を表すると共に、同首脳会合とTICAD 9の日程が近接する中、TICAD 9への参加に謝意を述べました。これに対し、マホシ事務局長から、ナカラ回廊を始めとする地域の国際回廊の開発への支援を含む我が国のこれまでの協力に謝意が述べられるとともに、特に、アフリカ南部の国境におけるワン・ストップ・ボーダーポストの導入を通じた貿易円滑化は大きな成果である旨述べました。
  2. 続いて、藤井副大臣から、SADCによる加盟国への選挙監視団派遣や、地域の平和維持活動への取組等に敬意を表すると共に、SADC地域には多くの日本企業の拠点が所在する等、我が国の対アフリカ経済外交上、重要な地域である旨言及しつつ、鉱物サプライチェーン促進のための協力等も通じたSADC諸国との貿易・投資関係を更に強化していきたい旨述べました。これに対し、マホシ事務局長から、SADC地域の鉱物資源の現地での高付加価値化、農業、保健、エネルギーの分野でのビジネス協力の可能性、防災分野での経験の共有等について期待が示されました。
  3. 双方は、SADC地域全体の経済社会開発のために引き続き共に取り組んでいくことを確認しました。

(参考)SADC(南部アフリカ開発共同体)

 1992年、南部アフリカ開発調整会議(SADCC)を前身として、域内の平和・安全保障、政治、開発と貧困削減分野の協力を通じて地域経済統合を目指すことを目的に、南部アフリカ開発共同体(SADC:Southern African Development Community)設立。以下の16か国が加盟。
 アンゴラ、ボツワナ、コモロ(注2)、コンゴ(民)(注2)、エスワティニ(注2)、レソト、マダガスカル(注2)、マラウイ(注2)、モーリシャス(注2)、モザンビーク、ナミビア、セーシェル(注2)、南ア、タンザニア(注1)、ザンビア(注2)、ジンバブエ(注2)。
(注1)東アフリカ共同体(EAC)と重複加盟
(注2)東南部アフリカ市場共同(COMESA)と重複加盟。


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