アフリカ開発会議(TICAD)
TICAD VI(テーマ別会合1~3の概要)
平成28年8月27日
8月27日(土曜日)15時00分(現地時間。日本時間21時00分)から3時間余りにわたりテーマ別会合1~3が開催されたところ,概要は以下のとおりです。
TICAD VI テーマ別会合3(繁栄の共有のための社会安定化の促進)岸田外務大臣ステートメント(日本語/英語)
1 テーマ別会合1では,国際資源価格の低迷への対応として,一次産品に依存した経済構造の改革を取り上げました。道路・港湾整備や再生可能エネルギー(地熱発電等)を含む質の高いインフラ投資や,フードバリューチェーンの構築,産業人材育成等の重要性につき,参加者間で認識が共有されました。
2 テーマ別会合2では,公衆衛生危機への対応強化及びユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の2つを取り上げ,国際的な取組とあわせて各国の危機対応能力及び予防・備えを強化するとともに,アフリカが直面する広範な保健課題に対処するため,UHCの推進が重要であることにつき参加者間で認識が共有されました。
3 テーマ別会合3では,平和と安定に対する脅威や気候変動による自然災害リスクの増大に対応するため,社会の安定化促進について取り上げました。岸田外務大臣は,日本が重視してきた平和構築のための人材育成や先端技術を活用した国境管理などの協力を,アフリカ連合(AU)やアフリカの地域共同体と連携しながら更に進めていく旨述べました。女性や若者の職業訓練を通じた雇用創出,治安能力の強化,防災や食料安全保障等の重要につき参加者間で認識が共有されました。
いずれの分野においても,日本の強みを活かした官民の取組への評価と期待が示されました。