アフリカ
第三回日・アフリカ地域経済共同体(RECs)議長国首脳会合

(写真提供:内閣広報室)

(写真提供:内閣広報室)
1 安倍総理は,9月26日午後5時15分(ニューヨーク現地時間)から約1時間,ニューヨークの国連本部において,第三回日・アフリカ地域経済共同体(RECs)議長国首脳会合を主催しました。同会合には,ケニヤッタ・ケニア共和国大統領(TICAD VI開催国),ハイレマリアム・エチオピア連邦民主共和国首相(東南部アフリカ市場共同体議長国及び政府間開発機構議長国)をはじめとする各RECs議長国代表等が出席し,来年のTICAD VI(第6回アフリカ開発会議)が初めてアフリカのケニアで開催されることを踏まえ,TICAD VIに期待される成果,TICADとRECsの連携のあり方等,地域レベルの課題にTICADがどのように対応すべきかにつき意見交換を行いました。
2 冒頭,安倍総理より,昨年の第二回日RECs議長国首脳会合での約束通り,次回TICADが来年アフリカで開催されることが決定した旨述べ,今次第三回日RECs会合が,次回TICADに向けた日本とアフリカのキックオフ会合となる旨発言の上,TICAD開催国となるケニアに対し謝意を表しました。また,TICAD V以降,エボラ出血熱や暴力的過激主義の拡大とテロの多発,国際資源価格の下落といった経済基盤或いは平和と安定に対する脅威に対処するための貢献を,TICAD VIおいて示していく旨,更に,次回TICADがアフリカで開催されることに鑑み,日本が得意とする技術・製品がアフリカの安定と発展に貢献することをアフリカの人々に広く紹介するとともに,「質の高いインフラ投資」を通じた広域開発にオール・ジャパンで取り組むこと,人材育成を重視し強化すること,日本はアフリカのオーナーシップを尊重し,アフリカが進める開発アジェンダ2063を後押しし,「メイド・イン・アフリカ」の国際ブランド化に向けて支援していく旨述べました。
3 続いて発言したケニヤッタ・ケニア大統領よりは,TICAD VI成功のための努力を惜しまない,TICAD VIはポスト2015開発アジェンダ,COP21の後のアフリカを対象とする最初の国際会議でもあるとの強い意欲が示されました。
4 その後,ハイレマリアム・エチオピア首相を始めRECs議長国からは,これまでのTICADプロセスを通じた日本の支援,特にTICAD Vの公約(PDF)を日本が着実に実施していることに対する評価と感謝の意が表されるとともに,アフリカが進めるアジェンダ2063を推進するためにTICAD VIは絶好の機会となるといった発言がありました。また,地域統合を促進するためには,農業,インフラ整備、貿易促進,工業化といった分野での取組の強化が重要との見解が示され,その実現に向けたTICAD VIへの高い期待が表明されました。また最後に,田中JICA理事長よりは,人材育成,農業,インフラ開発,産業人材育成といった分野で日本が進めるアフリカ支援について言及すると共に,TICAD VIが日本とアフリカとのビジネス・パートナーシップを加速させることになる旨発言がありました。
5 出席者は,来年開催されるTICAD VIに向けて,国レベルを超え,地域(RECs)レベルでも協力を強化していくことで一致しました。