セネガル共和国

令和3年1月10日
ホットゥ経済・計画・協力大臣との会談
交換公文の署名式1
交換公文の署名式2
セネガル共和国を訪問中の茂木敏充外務大臣は、現地時間1月10日午前11時 (日本時間同日午後8時)から約20分間、アマドゥ・ホットゥ・セネガル共和国経済・計画・協力大臣(H.E. Mr. Amadou HOTT, Minister of Economy, Planning and Cooperation of the Republic of Senegal)と会談し、会談後には「セネガル川流域灌漑稲作計画」に係る円借款の供与に関する交換公文の署名・交換を行いました。

また、茂木大臣は、同日午後5時(日本時間11日午前2時)から約1時間30分、アイサタ・タル・サル・セネガル共和国外務・在外自国民大臣(H.E. Ms. Aissata TALL SALL, Minister for Foreign Affairs and Senegalese Abroad of the Republic of Senegal)との間で日・セネガル外相会談(1日目)を行いました。
これらの会談等の概要は以下のとおりです。

1 ホットゥ経済・計画・協力大臣との会談及び「セネガル川流域灌漑稲作計画」に係る円借款の供与に関する交換公文の署名・交換

  1. 冒頭、ホットゥ大臣から、茂木大臣のセネガル訪問を歓迎した上で、保健・教育・農業等の幅広い分野における日本の貢献やコロナ対策に関する日本の支援について謝意の表明がありました。また、ホットゥ大臣は、日・セネガル投資促進経済委員会も活用しながら、日本企業のセネガルへの進出を促進していきたい旨を述べました。
  2. これに対し、茂木大臣から、日本としてセネガルの新型コロナ対策や経済回復に向けた取り組みを引き続き支援していく旨を述べました。また、茂木大臣から、昨年2月のアフリカ貿易・投資促進官民合同ミッションのセネガル訪問におけるホットゥ大臣の対応に謝意を表明しつつ、ポスト・コロナを見据え、日本政府として日本企業のセネガル進出を後押ししていく旨述べ、両大臣は、二国間の経済関係の強化に向けて協力していくことで一致しました。
  3. 会談に続き、両大臣は、「セネガル川流域灌漑稲作計画」に係る円借款の供与に関する交換公文の署名・交換を行いました。署名に際して、茂木大臣から、コメは日本でもセネガルでも国民の主食であり、この協力がセネガルの食料自給率向上に貢献することを期待している旨述べました。これに対し、ホットゥ大臣から、本件支援への謝意を表明しつつ、昨年両国が外交関係樹立60周年を迎える中、日本から新型コロナ対策支援を含め様々な支援を頂いていることに改めて感謝する旨を述べました。

2 日・セネガル外相会談(1日目)

  1. 冒頭、茂木大臣から、今般の訪問受入れに謝意を述べるとともに、本年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会、2022年にチュニジアで開催予定のTICAD8、2025年の大阪・関西万博、さらには2026年にアフリカで初開催となるダカール・ユースオリンピックを見据え、両国間の交流の裾野を広げていきたい旨述べました。これに対し、タル大臣から、茂木大臣の初めてのセネガル訪問を歓迎する、ダカール・ユースオリンピックに向けて日本の知見を共有いただければ有難い、この訪問を契機として、両国関係を一層強化していきたい旨述べました。
  2. 茂木大臣から、日本が推進する「自由で開かれたインド太平洋」のビジョンを説明したのに対し、タル大臣より、日本の考えを完全に共有する、そのようなビジョンを意欲的に実現していくことを目指したい旨述べました。また、タル大臣からTICADを通じた日本のアフリカ開発への貢献に対して高い評価が述べられ、両大臣は、医療・保健体制の強化をはじめとして、TICAD8に向けて緊密に連携していくことを確認しました。
  3. 両大臣は、サヘル情勢を含むアフリカの平和と安定に向けた取組について意見交換を行い、タル大臣より、日本が2019年のTICAD7において提唱した、アフリカ主導の平和と安定の取組を後押しする「アフリカの平和と安定に向けた新たなアプローチ(NAPSA)」への期待と評価が述べられました。また、両大臣は、北朝鮮、韓国、東シナ海及び南シナ海情勢等のアジア情勢、安保理改革等の幅広い問題について意見交換を行いました。また、両国で未来志向の考え方に基づいて連携を強化していくことで一致しました。さらに、茂木大臣から、拉致問題の早期解決に向けた協力を要請し、タル大臣の理解を得ました。
  4. 明日(11日)の外相会談(2日目)では二国間協力を中心に更に議論を深めることとしました。

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