アフリカ開発会議(TICAD)

令和7年8月21日

 8月21日、岸田文雄・前内閣総理大臣は、第9回アフリカ開発会議(TICAD 9)の議長代理として、午前9時30分から約130分間開催された全体会合2に出席しました。

  1. 冒頭、岸田議長代理から、官民の連携による、アフリカの課題解決に貢献する未来への投資を重視しているとして、民間セクターの活力を生かした成長の促進、地域統合と域外との連結性強化、経済多角化といった、同分野における日本の取組を紹介しました。
  2. これに続き、デュアルテ国連事務次長・アフリカ担当国連事務総長特別顧問による基調発言がありました。その上で、アフリカ各国首脳等による活発な議論が行われました。アフリカ各国首脳等からは、豊かな天然資源や若年層・女性の活力等のアフリカの潜在力を活かした経済成長の可能性への言及とともに、そのための課題として、鉱物資源の活用を含む産業の育成、経済の多角化、法制度整備等のグッド・ガバナンス、インフラ整備やアフリカ大陸自由貿易経済圏等による域内貿易やバリューチェーン強化、デジタル化、教育・人材育成等の人への投資、債務問題、適切な資金調達、エネルギーアクセス改善等が指摘されました。また、グリーンエコノミー、ブルーエコノミーについても意見が交わされた他、AI等の先端技術を活用した革新的な課題解決策への期待が示されました。その上で、相互信頼に基づく持続的な関係構築の重要性につき指摘があり、日本企業の更なるアフリカへの投資やパートナーシップの強化に期待が示されました。

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