アフリカ開発会議(TICAD)

平成28年8月28日
第六回アフリカ開発会議(TICAD VI)出席のためケニア・ナイロビ訪問中の岸田外務大臣は,8月28日(日曜日)11時23分(現地時間。日本時間17時23分)から全体会合3(テーマ別会合の報告)に出席し共同議長(代理)を務めたところ,概要は以下のとおりです。

1 全体会合3では,27日に実施されたテーマ別会合の議論の概要について報告が行われました。テーマ別会合1については,国際資源価格の低迷への対応として,一次産品に依存した経済構造の改革を取り上げ,道路・港湾整備や再生可能エネルギー(地熱発電等)を含む質の高いインフラ投資や,フードバリューチェーンの構築,産業人材育成等の重要性につき認識が共有された旨報告がありました。

2 テーマ別会合2については,エボラ出血熱等の感染症流行の教訓として,強靱な保健システムの促進を取り上げ,公衆衛生危機への対応能力及び予防・備えの強化やユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進に向け、人々を中心に据えながら国際社会が連携して取組むことの重要性につき認識が共有された旨報告がありました。

3 テーマ別会合3については,平和と安定に対する脅威や気候変動による自然災害リスクの増大に対応するため,社会の安定化促進について取り上げ,女性や若者の職業訓練を通じた雇用創出,治安能力の強化,防災や食料安全保障等の重要につき認識が共有された旨報告がありました。

4 また,閉会セッションで採択予定のTICAD VIの成果文書(「ナイロビ宣言及び実施計画」)案が提示され,内容について議論が行われました。

5 最後に,岸田外務大臣から,「ナイロビ宣言及び実施計画」は初のアフリカ開催となるTICAD VIにふさわしく,アフリカのオーナーシップと国際社会のパートナーシップを強調したものとなっている旨述べるとともに,各テーマ別会合及び本セッションでの活発な議論に感謝を述べました。

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