東アジア首脳会議(EAS)
第16回東アジア首脳会議(EAS)参加国外相会議
令和8年7月23日
現地時間7月23日午後2時30分(日本時間同日午後3時30分)から約2時間、フィリピンの首都マニラにて第16回東アジア首脳会議(EAS)参加国外相会議が開催され、茂木敏充外務大臣が出席しました。
1 総論
茂木大臣から、ASEAN中心性と一体性、「ASEAN共同体ビジョン2045」及び「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」に対する日本の全面的な支持を改めて表明し、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していくことの重要性を強調しました。また、この観点から、EASは、地域のプレミア・フォーラムとして重要な役割を担っている旨述べました。
2 地域・国際情勢
- 茂木大臣から概要以下のとおり述べ、日本の立場を説明しました。
- 東シナ海・南シナ海
力又は威圧による一方的な現状変更の試みは、東シナ海・南シナ海を含め、世界中のどこであれ決して認められない。南シナ海行動規範(COC)が、UNCLOSに沿ったものとなり、南シナ海を利用する全てのステークホルダーの正当な権利や利益を尊重するよう強く期待する。 - 北朝鮮
北朝鮮の完全な非核化は、国連安保理決議による国際法上の義務である。制裁回避活動や悪意あるサイバー活動が、違法な核・ミサイル開発を促進することがあってはならない。拉致問題について、引き続き各国の理解と協力をお願いしたい。 - ミャンマー
ミャンマーの情勢改善のためには、暴力の即時停止、被拘束者の解放や当事者間の真摯な対話を含む政治的進展及び国民生活の向上に向けた取組が重要である。日本は、今後も「5つのコンセンサス」の実施を含めASEANの取組を後押ししていく。 - オンライン詐欺・関連犯罪対策
東南アジアにおけるオンライン詐欺を含む組織的詐欺問題は依然として深刻である。各国との具体的な協力の強化にも繋げていきたい。 - 中東
ホルムズ海峡における追加的費用のない自由で安全な航行の恒常的な確保の一日も早い実現が重要である。「パワー・アジア」の枠組も活用しながら地域のエネルギー安全保障の強化にも取り組んでいきたい。
- 東シナ海・南シナ海
- 地域・国際情勢に関する他の参加国の発言
他の参加国からは、東シナ海・南シナ海における状況への懸念、航行・上空飛行の自由の重要性、国際法に沿った紛争の平和的解決の重要性等について発言がありました。
北朝鮮に関しては、多くの参加国から、完全な非核化及び安保理決議の完全な履行の重要性等に関する発言があるとともに、核・ミサイル開発の進展への懸念についての発言がありました。
ミャンマー情勢については、多くの参加国から深刻な懸念が表明され、「5つのコンセンサス」履行の重要性が強調されました。
オンライン詐欺を含む組織的詐欺問題については、各国間で連携して取り組む必要がある旨の発言がありました。
中東については、多くの参加国から、ホルムズ海峡の自由で安全な航行の重要性が強調されました。
3 今後に向けて
茂木大臣からは、自由、民主主義、人権、そして法の支配を尊ぶ平和国家として平和と繁栄に貢献してきた、日本はこれからもその歩みを貫き、AOIPと本質的な原則を共有する、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の推進を通じて、地域の平和・安定・繁栄に貢献していく旨を述べました。
