パプアニューギニア独立国
宮路外務副大臣のパプアニューギニア独立国訪問(結果)
9月15日から17日まで、宮路拓馬外務副大臣は、石破茂内閣総理大臣の特使として、パプアニューギニア独立国を訪問しました。訪問の概要は以下のとおりです。
1 パプアニューギニア独立50周年記念式典出席


9月16日、宮路副大臣は、首都ポートモレスビーで行われたパプアニューギニア独立50周年記念国旗掲揚式に総理特使として出席しました。また、続いて行われたポマット国家議会議長(Hon. Job POMAT, CMG, MP, Speaker of National Parliament)主催朝食会に出席し、出席者と懇談しました。
また、宮路副大臣は、15日に行われた、マラペ首相(Hon. James MARAPE, Prime Minister)主催独立記念晩餐会に出席しました。
2 パプアニューギニア要人との会談
(1)マラペ首相への表敬

16日、宮路副大臣は、ジェームス・マラペ・パプアニューギニア独立国首相(Hon. James MARAPE, Prime Minister of the Independent State of Papua New Guinea)を表敬しました。
宮路副大臣から、パプアニューギニア独立50周年及び日・パプアニューギニア外交関係樹立50周年に祝意を表す石破総理からの親書を手交するとともに、50年を経て、同国が繁栄した国家となるまでに、歴代のリーダーや国民が果たしてきた努力に敬意を表し、その発展過程において、我が国が幅広い分野における協力を通じ、同国の「トモダチ」として共に歩んできたことを嬉しく思う旨述べました。マラペ首相からは、宮路副大臣の式典出席に謝意を述べるとともに、外交関係樹立50周年を節目として、両国関係を更なる高みに引き上げていきたい旨発言がありました。また、両者は地域情勢について意見交換しました。
(2)トカチェンコ外相との会談

16日、宮路副大臣は、ジャスティン・トカチェンコ・パプアニューギニア独立国外相(Hon. Justin W. TKATCHENKO, CBE, BEM, OL, MP, Minister for Foreign Affairs of the Independent State of Papua New Guinea) との会談を行いました。
宮路副大臣は、半世紀にわたる友好関係と共有する価値・原則を土台として、二国間関係を更に発展させたい旨述べました。また、外交関係樹立50周年の節目に、岩屋外務大臣とトカチェンコ外務大臣による共同声明を発出でき、喜ばしい旨述べました。さらに、このたび、同国に対して初めてとなるOSA(政府安全保障能力強化支援)に関する書簡の署名・交換の実施を通じ、これまでの協力に加え、OSAが両国関係の更なる発展につながることに期待を寄せました。これに対し、トカチェンコ外相からは、これまでの50年にわたる日本による協力に謝意が述べられるとともに、これからの50年に向けて二国間関係を更に緊密にしていきたい旨の発言がありました。また、両者は地域情勢について意見交換しました。
3 OSA署名式
16日、宮路副大臣は、トカチェンコ外相との間で、パプアニューギニアに対して初となるOSAに関する書簡の署名・交換を行いました。本支援は、同国国防軍工兵大隊に対して災害対処・道路建設用重機を供与するものです。
4 各国政府要人との会談
宮路副大臣は、パプアニューギニア独立50周年記念式典に出席するため同国を訪問中の各国政府要人と面会を行いました。
(1)トゥポウトア・ウルカララ・トンガ王国皇太子殿下・外務大臣兼国防大臣への表敬

15日、宮路副大臣は、トゥポウトア・ウルカララ・トンガ王国皇太子殿下・外務大臣兼国防大臣(His Royal Highness, Crown Prince Tupouto’a ’Ulukalala, Minister for Foreign Affairs and Minister for His Majesty’s Armed Forces of the Kingdom of Tonga)への表敬を行いました。
宮路副大臣から、4月に皇太子殿下が大阪・関西万博ナショナルデーの御出席のため訪日されたことに謝意を表明し、両国の深い「キズナ」の下、二国間関係を強化していきたい旨述べました。また、昨年実施したPALM10における成果のフォローアップを含め、地域の連結性や強靱性を強化する取組を支え、太平洋島嶼国と共に歩んでいく考えを述べました。これに対し、皇太子殿下からは、これまでの日本政府及び国民の協力に対する感謝の意が述べられました。両者は、地域情勢についても意見交換を行いました。
(2)コアナポ・バヌアツ共和国副首相兼財務・経済管理大臣への表敬

15日、宮路副大臣は、ジョニー・コアナポ・ラソ・バヌアツ共和国副首相兼財務・経済管理大臣(Hon. Johnny KOANAPO Rasou, Deputy Prime Minister and Minister of Finance and Economic Management, the Republic of Vanuatu)への表敬を行いました。
宮路副大臣から、昨年12月のバヌアツ地震の被害に対して、「ビルド・バック・ベター」の方針に基づき、日本の知見を生かして復旧・復興支援を進めており、バヌアツの災害復旧体制の強化に貢献していきたい旨述べました。また、昨年実施したPALM10における成果のフォローアップを含め、地域の連結性や強靱性を強化する取組を支え、太平洋島嶼国と共に歩んでいく考えを述べました。これに対し、コアナポ副首相からは、これまでの日本政府及び国民の協力に対する感謝の意が述べられました。両者は、地域情勢についても意見交換を行いました。
(3)アゴヴァカ・ソロモン外相との会談

16日、宮路副大臣は、ピーター・シャネル・アゴヴァカ・ソロモン諸島外務・貿易大臣(Hon. Peter Shanel AGOVAKA, Minister for Foreign Affairs and External Trade of Solomon Islands)との会談を行いました。
宮路副大臣から、二国間協力について引き続き促進していく旨述べ、昨年実施したPALM10における成果のフォローアップを含め、地域の連結性や強靱性を強化する取組を支え、太平洋島嶼国と共に歩んでいく考えを述べました。これに対し、アゴヴァカ外相からは、これまでの日本政府及び国民の協力に対する感謝の意が述べられました。両者は、地域情勢についても意見交換を行いました。
5 視察・懇談
(1)「ボマナ戦没者墓地」慰霊・献花

宮路副大臣は、「ボマナ戦没者墓地」を訪問し、慰霊・献花を行いました。
(2)国立教育メディアセンター視察

宮路副大臣は、国立教育メディアセンターを視察しました。日本政府は、1999年に同センターの整備を行って以来、同国への教育分野の支援の柱として継続的に協力を実施しています。
(3)ポートモレスビー下水処理場視察

宮路副大臣は、ポートモレスビー下水処理場を視察しました。日本の有償資金協力により、2020年に完成しました。沿岸海域への汚水流出抑制により、住民の生活改善に寄与しています。
(4)JICA専門家・海外協力隊との意見交換

宮路副大臣は、JICA専門家及び海外協力隊の隊員と面会し、パプアニューギニアにおける教育分野での協力や課題について、意見交換を行いました。
(5)在留邦人との意見交換
宮路副大臣は、在留邦人と面会し、日・パプアニューギニア関係や現地事情について、意見交換を行いました。