国・地域
日米韓外相会合
平成27年10月1日



29日8時半(ニューヨーク時間)から約45分間,岸田文雄外務大臣は,国連総会の機会をとらえ,尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官及びジョン・ケリー米国務長官(議長)との間で日米韓外相会合を実施したところ,概要以下のとおり。
(なお,前回の日米韓外相会合は,昨年8月10日にミャンマー・ネーピードーにおいて実施。)
1 総論
冒頭,岸田大臣から,北朝鮮問題を始めとし,アジアの安全保障環境が厳しい状況にある中で,日米同盟と米韓同盟が地域の平和と安定に果たすべき役割は大きい,日米韓三か国の外務大臣が約1年ぶりに一堂に会し,北朝鮮問題を始めとした地域及びグローバルな喫緊の課題について率直に意見交換することは極めて有意義であり,日米韓三か国の対話と協力を一層深めていきたい旨述べた。
三外相は,日米韓の三か国が,北朝鮮問題や安全保障分野を始めとする幅広い分野で一層緊密に協力していくことの重要性を再確認した。
2 北朝鮮問題
三外相は,核・ミサイル開発への懸念を共有し,北朝鮮による長距離弾道ミサイル発射(「人工衛星」と称したとしても)や核実験は明白な安保理決議違反であり,国際社会の断固たる対応を招くとの認識を共有し,北朝鮮に挑発行動の自制,安保理決議や六者会合共同声明の遵守を強く求めていくことを確認した。
また,岸田大臣から,日朝関係の現状について説明し,拉致問題を始めとする人道上の問題の解決に向けて,引き続き日米韓の三か国で緊密に協力していくことを確認した。
3 グローバル協力及び地域情勢
三外相は,気候変動や国際保健,海洋問題といったグローバルな協力や地域情勢についても意見交換を行い,こうした問題についても日米韓が引き続き緊密に連携して対応していくことを確認した。