安倍総理大臣
日米韓首脳会談(概要)
平成26年3月25日
(写真提供:内閣広報室)
核セキュリティ・サミットに出席するためハーグを訪問中の安倍総理は、3月25日18時35分(現地時間)から約45分間、在オランダ米国大使公邸において、オバマ米国大統領及び朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領と日米韓首脳会談を行ったところ、その概要以下の通り。(日本側は加藤官房副長官他、米国側はライス国家安全保障担当大統領補佐官他、韓国側は尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官他が同席。)
1.総論
北朝鮮問題を中心とする東アジアの安全保障について、日米韓の三か国が一層緊密に連携していくことの重要性が確認され、有意義な議論が行われた。安倍総理及び朴槿恵大統領は、今回の会談を主催したオバマ大統領のイニシアチブを評価した。
2.北朝鮮
三首脳は、北朝鮮情勢について意見交換を行い、安倍総理からは、北朝鮮は依然として核・ミサイル開発を継続しているが、北朝鮮の政策転換を促していかなくてはならないこと等を指摘した。そして、三首脳は、北朝鮮の非核化を実現するためには日米韓三か国が一層緊密に連携すること、また、中国が然るべき役割を果たしていくことが重要であることで一致した。
安倍総理からは、日朝政府間協議を再開する予定であることを含め、日朝関係の現状について説明し、米国及び韓国と緊密に連携しながら取り組んでいく旨述べた。また、我が国にとって最重要の課題である拉致問題について、米国及び韓国の一貫した理解と協力に対する謝意を表しつつ、両国と連携して対応していく旨述べ、他の両首脳の理解を得た。
3.日米韓協力
三首脳は、アジア太平洋地域の戦略環境の変化に伴い、幅広い分野で日米韓の協力を更に深めていくことはますます重要であるとの共通の認識を得た。
安倍総理からは、地域の問題やグローバルな問題において日米韓が協力を一層深められる分野は多く、協力を更に拡充していきたいと述べた。
また、三首脳は、日米同盟及び米韓同盟が、東アジア地域の平和と安定に大きく貢献しているとの認識で一致した。