大韓民国
日韓外相会談
平成28年7月25日


7月25日(午前9時15分頃から約40分間(現地時間)),ASEAN関連外相会議出席のためラオスを訪問中の岸田外務大臣は,尹炳世(ユン・ビョンセ)韓国外交部長官との間で日韓外相会談を行ったところ,概要以下のとおり(同席者:日本側から,金杉アジア大洋州局長ほか,韓国側から,鄭炳元(チョン・ビョンウォン)外交部東北アジア局長ほか)。
1 日韓関係について,尹長官から,昨年末の慰安婦問題に関する合意に基づく財団の設立に向けた準備状況について説明があり,両外相は,日韓双方が合意を誠実に実施していくことで一致した。また,岸田大臣から,日韓両国の前向きな協力を進めていく重要性を述べると同時に,様々な困難な問題についても簡潔に提起した。
2 北朝鮮の核・ミサイル問題について,岸田大臣から,日韓・日韓米の連携の重要性を強調するとともに,拉致問題を含む人道上の問題の解決に向けても,日韓で連携していきたい旨を述べ,両外相は,北朝鮮問題について引き続き緊密に連携していくことで一致した。なお,岸田大臣から,日本としてTHAAD(終末段階高高度地域防衛)システムの配備決定を支持する旨を述べた。
3 また,両外相は,南シナ海における紛争の平和的解決に向けて引き続き連携していくことを確認するとともに,今回のラオスにおける一連のASEAN関連会議においても,緊密に連携することを確認した。