中華人民共和国

令和元年10月23日
(写真1)王岐山・中国国家副主席による安倍総理大臣表敬 王岐山・中国国家副主席による
安倍総理大臣表敬
(写真提供:内閣広報室)
(写真2)王岐山・中国国家副主席による安倍総理大臣表敬 王岐山・中国国家副主席による安倍総理大臣表敬
(写真提供:内閣広報室)

 本23日,11時10分頃から約20分間,安倍総理大臣は,訪日中の王岐山(おう・きざん)中国国家副主席の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

1 冒頭

(1)安倍総理大臣から,習主席の特使として王岐山・国家副主席が即位の礼に参列したことへの謝意を述べるとともに,,台風19号の被害に対する中国側からのお見舞いへの感謝を述べました。

(2)これに対し,王岐山国家副主席から,習近平国家主席の特使として,新天皇・皇后両陛下の御即位に対する祝意が述べられました。また,先般の台風19号により大きな被害がもたらされたことについてお見舞いの言葉を述べました。

2 日中関係等

(1)双方は,昨年来の首脳往来などによって,日中関係が発展してきていること,来春の習近平国家主席の国賓訪日を有意義なものとすべく協力していくことを確認しました。

(2)双方は,アジア・世界の平和と繁栄に責任を有する両国として,国際社会のため共に貢献していくことを確認しました。

(3)安倍総理大臣から,(ア)日本産食品の輸入規制問題,(イ)尖閣諸島等東シナ海を始めとする海洋・安全保障問題,(ウ)邦人拘束事案等について,中国側の前向きな対応を改めて強く求めました。

(4)双方は,日中両国間の経済・実務協力等様々な分野の協力を更に強化していくことで一致しました。また,安倍総理大臣から,「質の高いインフラ投資に関するG20原則」についても責任あるG20メンバーとして着実に実際の行動に移していきたい旨述べました。

(5)拉致問題に関し,安倍総理大臣から,早期解決に向けた理解と支持を求めました。

(6)香港情勢に関し,安倍総理大臣から,大変憂慮している旨述べつつ,関係者による自制と対話による平和的話合いを通じた解決を求めるとともに,引き続き「一国二制度」の下,自由で開かれた香港が繁栄していくことの重要性を指摘しました。


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