中華人民共和国

平成29年5月31日
表敬を受ける安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
表敬を受ける安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)
表敬を受ける安倍総理大臣
(写真提供:内閣広報室)

 本31日,午後2時20分頃から約50分間,安倍晋三内閣総理大臣は,訪日中の楊潔篪(よう・けつち)中国国務委員の表敬を受けたところ,概要は以下のとおりです。

1 日中関係

    (1)安倍総理大臣から,本年の日中国交正常化45周年及び来年の日中平和友好条約締結40周年の機会を捉え,日中関係を更に発展・改善させていきたい,「戦略的互恵関係」の考え方の上に立って,大局的な観点から,関係改善に共に努力したい,そのためにも諸課題を適切に処理していく必要がある旨述べました。また,2020年の東京夏季オリンピック・パラリンピックや2022年の北京冬季オリンピック・パラリンピック等も見据えて,日中関係を更に深めていきたい旨述べました。

    (2)楊国務委員から,日中関係の改善・発展は両国国民の利益に合致し,地域の安定にも資する,両国は幅広い共通利益を有している,2008年の「『戦略的互恵関係』の包括的推進に関する日中共同声明」における「互いに協力のパートナーであり,互いに脅威とならない」との精神を具体化していきたい,本年の日中国交正常化45周年及び来年の日中平和友好条約締結40周年の2年間は重要な節目であり,こうした節目を捉えて,更なる関係改善に向けて共に努力していきたい旨述べました。

    (3)双方は,日中関係を共に改善,発展させていくために,今後の様々な国際会議の機会等を通じて,首脳間の対話を含めたハイレベル交流を強めていくこと,及び実務協力や交流を幅広く進めていくことの重要性につき一致しました。

2 北朝鮮問題

    (1)安倍総理大臣から楊国務委員に対して,今は北朝鮮への圧力を強化することが重要である,中国の役割は極めて重要であり,更なる建設的な役割を果たしてほしい旨を強く働きかけました。

    (2)双方は,朝鮮半島の非核化に向けて,一層緊密に連携して取り組んでいくことで一致しました。

    (3)安倍総理大臣から楊国務委員に対して,拉致問題についての支持と協力を改めて求めました。


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