報道発表

岸田外務大臣と楊潔篪中国国務委員との会談

平成29年5月30日
正面を向き、楊潔篪中国国務委員と握手を交わす、岸田外務大臣の様子
岸田外務大臣と楊潔篪中国国務委員との会談の様子

 本30日,午後4時20分頃から約1時間20分間,岸田文雄外務大臣は,訪日中の楊潔篪(よう・けつち)中国国務委員と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

  1. 日中関係
     双方は,本年の日中国交正常化45周年及び来年の日中平和友好条約締結40周年の節目の年を捉え,当面の国際会議の機会等も活用しながら,日中関係の改善に努力していくことを再確認しました。また,この共通の目標に向かい,懸案を適切に処理しながら,日中関係の肯定的側面を拡充・強化していくことの重要性で一致しました。 
    その中で,岸田大臣から,昨年4月の中国訪問時に提起した「5つの協力分野(注)」の協力等を具体化していくべきこと,また,東シナ海を始めとする諸懸案を適切に対処すべきことを伝えました。
  2. 北朝鮮問題
     岸田大臣から,楊国務委員に対して,今は北朝鮮への圧力を強化することが重要である,中国の役割は極めて重要であり,責任ある建設的な役割を果たしてほしい旨,強く働きかけました。
     双方は国連の場を含め,朝鮮半島の非核化に向けて,一層緊密に連携して取り組んでいくことで一致しました。

(注)「5つの協力分野」
 岸田外務大臣訪中(2016年4月29日~5月1日)時に提起。
 (1)マクロ経済・財務・金融,(2)省エネ・環境,(3)少子高齢化,(4)観光,(5)防災


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