中華人民共和国
日中首脳電話会談
平成30年5月4日
5月4日、午後5時55分から約40分間、安倍晋三内閣総理大臣は、習近平・中華人民共和国主席との間で、初めての日中首脳電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。
- 冒頭、安倍総理から、南北首脳会談により、北朝鮮をめぐる情勢が大きく変わりつつある時に、習近平主席と直接意見交換することは非常に有意義である、日中両国は、地域の平和と繁栄に大きな責任を共有しており、初の電話会談が成立して喜ばしい旨述べました。
これに対し、習主席からは、安倍総理とは国際会議の場で何回かお会いしているが、電話会談は初めてであり、これも最近の日中関係の前向きな変化を表している旨の発言がありました。 - 北朝鮮問題について、両首脳は、先般の南北首脳会談を前向きな動きとして歓迎しました。また、両首脳は、安保理決議の完全な履行は引き続き日中共通の立場であることを確認した上で、北朝鮮の非核化に向けて日中で連携していくことで一致しました。
- 安倍総理から、日朝平壌宣言に基づき、拉致、核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、国交正常化を目指すとの考えに変わりはないとの考えを伝えた上で、拉致問題の早期解決に向け、日中間で協力していくことで一致しました。
- また、両首脳は、日中関係についても意見交換を行い、5月9日の日中韓サミット開催及びこれに合わせた李総理の訪日を歓迎するともに、北朝鮮問題を始め、日中両国が地域・国際社会に対する責任を果たすために一層協力し、ハイレベル往来を着実に積み重ねていくことの重要性を確認しました。
- 安倍総理から、必要に応じて本日のように電話でも連絡を取り合い、意思疎通を緊密にしたい、国際会議の機会にもお目にかかれることを楽しみにしている旨述べたのに対し、習主席からも賛意が示され、会談を終えました。
【参考】最近の中国の総理との電話会談
※肩書はいずれも当時のもの。中国の国家主席との電話会談は今回が初めて。
2007年9月28日 福田総理=温家宝総理
2010年6月13日 菅総理=温家宝総理
2011年4月12日 菅総理=温家宝総理
2011年9月 6日 野田総理=温家宝総理