外務大臣談話
南北首脳会談について
(外務大臣談話)
平成30年4月27日
1 本27日,文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との間で南北首脳会談が開催され,両首脳が署名した「朝鮮半島の平和と繁栄,統一のための板門店宣言文」が発出されました。今次首脳会談の実現に至るまでの韓国政府の努力を賞賛します。
2 我が国として,文大統領及び金委員長が,北朝鮮の非核化を含めた議題について初めて直接議論し,また,金委員長による北朝鮮の非核化に向けた意思を文書上で確認したことは,北朝鮮をめぐる諸懸案の包括的な解決に向けた前向きな動きであり,歓迎します。
3 今次首脳会談の結果を受け,また,来る米朝首脳会談等を通じ,北朝鮮が,関連安保理決議の規定に則り,生物及び化学兵器を含む全ての大量破壊兵器並びにあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な,検証可能な,かつ,不可逆的な方法による廃棄に向け,具体的な行動をとることを我が国として強く期待します。引き続き,我が国としても,北朝鮮の動向について,重大な関心をもって情報収集・分析を行い,注視していきます。
4 我が国としては,日朝平壌宣言に基づき,拉致,核,ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し,不幸な過去を清算して,国交正常化を目指す考えに変わりはありません。引き続き,日米韓3か国の間で緊密に協力していく考えです。