中華人民共和国

日中首脳会談

平成29年11月11日

英語版 (English)

 11月11日18時30分頃(日本時間20時30分頃)から約45分間(同時通訳),APEC首脳会議出席のためベトナム・ダナンを訪問中の安倍総理は,ダナン市内のホテルにおいて,習近平・中国国家主席との間で日中首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおり(日本側:野上内閣官房副長官,谷内国家安全保障局長,長谷川総理補佐官,秋葉外務審議官ほか,中国側:丁薛祥・党中央弁公室主任,楊潔篪・国務委員,王毅・外交部長ほか同席。)。

 なお,会談の最後に,両首脳は今回の会談を通じ,日中関係及び北朝鮮問題等につき極めて有益な意見交換を行うことができ,これを新たなスタートとして,今後も意思疎通していくことを確認した。

1 冒頭

(1)習主席から,安倍総理の再任に対するお祝いを述べつつ,概要以下の発言があった。

ア 安倍総理に,ダナンで再会でき嬉しい。先ほどまで一緒に出席していたAPEC首脳会議はすばらしい会議だった

イ 安倍総理の第19回中国共産党大会への祝意に感謝したい。

ウ 7月のG20ハンブルク・サミットで関係改善につき一致したが,最近,日中間で相互に前向きな動きが増えている。特に,先般,中国大使館における日中国交正常化45周年祝賀レセプションに安倍総理が多くの閣僚と共に参加されたことに留意し,非常に評価している。こうした良い流れを捉え,より多くの決意と努力により,引き続き共に前進していきたい。

(2)これに対し,安倍総理から,以下のとおり述べた。

ア 中国共産党大会の成功及び習主席の党総書記への再任に祝意を表したい。

イ 日中両国でリーダーシップが新たに強化された中,来年の日中平和友好条約締結40周年を見据えながら,「戦略的互恵関係」の下,関係改善を引き続き力強く進めたい。

ウ 日中両国は,地域と世界の安定と繁栄に欠くことのできない大きな責任を有している。特に,喫緊の課題である北朝鮮への対応について連携を更に深めたい。中国が安保理決議を履行する上で具体的な取組を実施していることを歓迎。引き続きの取組を期待する。

エ 江蘇省蘇州市の小学生サッカーチームが7月末に訪日した。こうした交流を通じて,日中の相互理解を深め,新たな時代の日中関係の基礎を作りたい。

2 日中関係

(1)総論

 双方は,日中韓サミットにおける李克強総理の訪日,安倍総理の訪中,習主席の訪日といった両国首脳の相互訪問や,河野外務大臣の早期の訪中も含め,日中国交正常化45周年及び来年の日中平和友好条約締結40周年という節目における日中関係の主要外交日程について,関係改善を更に進めていくとの観点から,意見交換を行った。

(2)国民交流の促進

 双方は,観光等を通じた国民交流の促進が日中関係の発展にとって重要であるとの認識で改めて一致し,周年事業を通じて,文化・青少年交流を更に促進し,2020年・22年に東京・北京でそれぞれ開催されるオリンピック・パラリンピックも念頭に,国民交流拡大に向けた流れを強化していくことで一致した。

(3)経済協力の強化

ア 双方は,経済関係の発展が両国の最も重要な基盤の一つであり,金融,食品貿易,環境・省エネ,観光,少子高齢化などの幅広い協力を進めていくこと,及び両国の経済界の交流を後押ししていくことで一致した。

イ また,ルールに基づく自由で開かれたwin-winの関係を築くため協力していくことが重要であり,民間企業間のビジネスを促進し,第三国でも日中のビジネスを展開していくことが,両国のみならず対象国の発展にとっても有益であるとの点で一致した

ウ 双方は,「一帯一路」を含め,日中両国が地域や世界の安定と繁栄にどのように貢献していくか共に議論していくことで一致した。

(4)懸案の適切な処理

ア 安倍総理から,東シナ海の安定なくして日中関係の真の改善はない旨述べ,両首脳は,東シナ海を「平和・協力・友好の海」とすべく,引き続き意思疎通していくことで一致した。

イ 両首脳は,防衛当局間の「海空連絡メカニズム」を早期に運用開始するため,協議を加速化していくことでも改めて一致した。また,東シナ海資源開発に関する「2008年合意」を堅持し,同合意の実施の具体的進展を得るよう,引き続き共に努力していくことで一致した。

ウ 安倍総理から,いかなる地域でも,法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序が重要である旨を指摘した。

エ 安倍総理から,邦人拘束事案について提起し,中国の前向きな対応を求めた。

3 北朝鮮

(1)双方は,最近の北朝鮮情勢に関する非常に突っ込んだ意見交換を行った。安倍総理から,国際社会全体で北朝鮮に対する圧力を最大限まで強化していくべきである旨述べ,中国の更なる対応を求めた。

(2)双方は,朝鮮半島の非核化は日中両国の共通の目標であることを確認し,国連安保理決議の完全な履行に向けて緊密に連携することを含め,地域の平和と安定のため,日中間の連携を更に深めていくことで一致した。

(3)安倍総理から,拉致問題の一日も早い解決は安倍内閣の最重要課題であり,中国の支持と協力を期待する旨述べた。


このページのトップへ戻る
中華人民共和国へ戻る