ODA(政府開発援助)
日本のODAプロジェクト
ケニア
有償資金協力 案件概要
令和2年9月25日
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成のための保健セクター政策借款(フェーズ2) | ||
---|---|---|
E/N署名 | 令和2年度 | |
供与限度額(億円) | 80 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.95 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
30/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | この計画は、(1)UHCの達成に必要な保健財政の強化、(2)保健医療サービスの質の保証、(3)UHC関連指標のモニタリング・評価の基盤強化を後押しするものであり、ケニアにおけるUHCの達成に寄与するものです。 | |
裨益効果 | 本協力により、ケニアにおける保健サービスへのアクセス向上を図り、もってケニアにおけるUHC達成と持続的な経済社会の発展に寄与することが期待されます。 |
モンバサゲートブリッジ建設計画(第一期) | ||
---|---|---|
E/N署名 | 令和元年度 | |
供与限度額(億円) | 478 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.1 コンサルティング・サービス部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/12 | |
調達条件 | 本邦技術活用条件(STEP) | |
事業概要 | この計画は、モンバサ島と南部のリコニ地区を繋ぐ橋梁建設及び道路改良をすることにより、モンバサ島内の交通渋滞緩和及びモンバサ地域の交通や物流の円滑化を図り、ケニア共和国及び近隣諸国の経済活動の活性化に寄与するものです。 | |
裨益効果 | この協力により、年平均日交通量が約5,700台/日から約30,400台/日(事業完成2年後(2029年))に増加することが見込まれます。 |
モンバサ経済特区開発計画(第一期) | ||
---|---|---|
E/N署名 | 令和元年度 | |
供与限度額(億円) | 370.9 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.1 コンサルティング・サービス部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/12 | |
調達条件 | 本邦技術活用条件(STEP) | |
事業概要 | この計画は、モンバサ港南岸のドンゴクンドゥ地域において、モンバサ経済特区の港湾、基幹道路及び電力供給施設等のインフラを整備することにより、物流能力の向上及び電力供給の安定化を図り、同経済特区の投資環境の改善に寄与するものです。 | |
裨益効果 | この協力により、経済特区内に建設される港湾において、60,000台/年の車両取扱及び15,000TEU/年のコンテナ取扱(事業完成2年後(2026年))が見込まれます。 |
オルカリアI 一、二及び三号機地熱発電所改修計画 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成29年度 | |
供与限度額(億円) | 100.77 | |
供与条件 | 金利(%) | 1 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
30/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | この計画は、ケニア中部のナクル郡オルカリア地熱地帯において、既存のオルカリアI 一、二及び三号機地熱発電所の改修を実施するものです。 | |
裨益効果 | 本協力により、老朽化により低下した稼働率(2017年:約60%)が2023年には約90%まで改善し、約390万人の人口を抱える首都ナイロビをはじめ、ケニアにおける電力供給の安定化を図ることにより、投資環境の改善等を通じたケニアの経済発展に寄与することが期待されます。 |
モンバサ港周辺道路開発計画(第二期) | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成29年度 | |
供与限度額(億円) | 124.66 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:1.20 コンサルティング・サービス部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
30/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | この計画は、東アフリカの物流拠点であるケニアのモンバサ港周辺において、新コンテナターミナルから東アフリカ北部回廊に接続する道路及びモンバサ経済特区(SEZ)が開発される予定のモンバサ南部地域へのバイパス道路を建設するものです。今回は、第二期として、全体の供与額の一部を供与するものです。 | |
裨益効果 | 本協力により、モンバサ港を中心とする物流の円滑化を図り、もって同国の経済インフラ整備に寄与することが期待されます。 |
オルカリアV地熱発電開発計画 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成27年度 | |
供与限度額(億円) | 456.90 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.20 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
30/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は、ケニア中部のオルカリア地熱地帯において、地熱発電所等の建設を行うことにより、同国における電力供給量の増加及び安定性を図り、もって投資環境の改善等を通じた同国の経済・社会の発展の促進に寄与するものです。 | |
裨益効果 | 本計画は、同国の拡大する電力需要に対応するとともに、同規模の石炭火力発電所を稼動させた場合に比して大気汚染物質及びCO2の排出を抑制するものです(同規模の石炭火力発電所との比較で、年間CO2削減量は約80万トンと推定されます)。 |
ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの達成のための保健セクター政策借款 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成27年度 | |
供与限度額(億円) | 40 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.25 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | この協力は、ケニアにおいて、すべての人が、基礎的な保健サービスを、負担可能な費用で受けられるようにする「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」の推進を目的とするもので、ケニア政府の保健政策それ自体を支えようとする前例のない支援となります。 | |
裨益効果 | 本協力により、ケニアにおける保健サービスへのアクセス向上を図り、もってケニアにおけるUHC達成と持続的な経済社会の発展に寄与することが期待されます。 |
モンバサ港開発計画フェーズ2 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成26年度 | |
供与限度額(億円) | 321.16 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:0.10 コンサルティング・サービス部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 日本タイド(本邦技術活用条件(STEP)) | |
事業概要 | この計画は、東アフリカの物流拠点であるモンバサ港において、同港のコンテナターミナルの建設及び荷役機械の整備等を行うことにより、取扱貨物の需要増加への対応及び効率的な港湾運営の促進を図り、もって同国のみならず近隣諸国を含めた地域全体の貿易促進及び経済社会発展に寄与するものです。 対ケニア共和国国別援助方針では、重点分野として「経済インフラ整備」を掲げ、協力を実施しています。また、広域インフラ整備は、第5回アフリカ開発会議(TICAD V)で提唱された横浜宣言2013においても重視されているものです。
|
|
裨益効果 | 我が国は、現在実施中の円借款「モンバサ港開発計画」による新コンテナターミナル整備及び同円借款「モンバサ港周辺道路開発計画」による周辺道路整備を支援するとともに、技術協力プロジェクト「東部アフリカ地域における国際貿易円滑化のための能力向上プロジェクト」を通じた税関の能力向上、技術協力プロジェクト「道路メンテナンス業務の外部委託化に関する監理能力強化プロジェクト」を通じた道路維持管理の能力向上等を支援しています。今般の「モンバサ港開発計画フェーズ2」が、これらの実施中の案件と連携することにより、広域輸送網の円滑化の推進などとの相乗効果が期待されます。 |
モンバサ港周辺道路開発計画 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成24年度 | |
供与限度額(億円) | 276.91 | |
供与条件 | 金利(%) | 本体部分:1.2 コンサルティング・サービス部分:0.01 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
30/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 東アフリカの物流拠点であるケニアのモンバサ港周辺において、急増する物流の円滑化を図るため、新コンテナターミナルから北部回廊に接続する道路及びモンバサ湾南岸への道路(合計約25.51キロメートル。2つの長大橋梁及び1つの高架橋を含む。)を建設するものです。 我が国は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、国際回廊の整備の促進を表明しており、本件支援はこの方針を具体化するものです。 |
|
裨益効果 | 我が国は、現在実施中の別の円借款事業でモンバサ港の新コンテナターミナルの整備を支援するとともに、技術協力によりケニア政府機関の道路の維持監理や税関の能力向上を支援してきています。今般の「モンバサ港周辺道路開発計画」が、これらの実施中の案件と連携することにより、広域輸送網の円滑化の推進などの相乗効果が期待されます。 |
オルカリア-レソス-キスム送電線建設計画 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成22年度 | |
供与限度額(億円) | 124.10 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.25 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は、ケニア中部のオルカリアから北西部のキスムまでの送電線(約290キロメートル)の建設、変電所(3箇所)の拡張を行い、同国の電力供給の安定化を図ることにより、経済発展に寄与することを目的としたものです。また、送電効率の改善及び我が国が、別途建設を支援している地熱発電所からの再生可能エネルギーの送電が可能になることから、既存送電線の使用に比して大気汚染物質及びCO2の排出が抑制されるため、地球環境負荷の軽減にも貢献します。 我が国は、2008年5月の第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、アフリカ諸国のインフラ分野等における支援を表明しており、この協力はその支援策を具体化するものです。 なお、本計画は、2009年12月に発表した、気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援の一環です。我が国としては、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同も表明しているケニアと引き続き気候変動分野で連携していきます。 |
ムエア灌漑開発計画 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成22年度 | |
供与限度額(億円) | 131.78 | |
供与条件 | 金利(%) | 1.2 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
30/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | ケニアでは、2007年以降3年連続で発生した大規模な干ばつの影響による食糧不足が生じたことから、確実な食糧の収穫が見込める灌漑開発の促進が喫緊の課題となっています。ケニア政府は、2030年までの長期開発計画「Vision 2030」において、農業部門の開発を重点の一つに位置づけており、この計画は農業部門の最優先事業に位置づけられています。 この円借款は、ケニアのムエア灌漑事業区において灌漑施設を整備するものです。 我が国は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、農業分野の取組への協力を強化することを表明しており、この協力は、これを具体化するものです。 |
|
裨益効果 | この協力の実施により、ケニアの灌漑施設の整備や運営維持能力の強化を行うことでコメ等の生産性の向上を図ることにより、同国の食糧安全保障の改善に寄与することが期待されます。 |
オルカリアI 4・5号機地熱発電計画 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成21年度 | |
供与限度額(億円) | 295.16 | |
供与条件 | 金利(%) | 年0.20%(気候変動対策円借款) |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
30/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | ケニアでは、年間発電量の70%以上を水力発電に依存しており、2007年以降3年連続で発生した大規模な干ばつの影響により電力不足が深刻化しています。ケニア政府は、2030年までの長期開発計画「Vision2030」において、電力開発をその達成を支える基盤として位置づけており、この計画は最優先事業に位置づけられています。 この円借款は、ケニアのオルカリア地区において140メガワットの地熱発電所を整備するものです。 我が国は、2008年5月に開催された第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)において、広域電力インフラの整備における取組への協力を強化することを表明しており、この協力は、これを具体化するものです。また、この協力は鳩山イニシアティブの一環として実施することとした案件です。我が国としては、すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意を目指して、コペンハーゲン合意への賛同に向けた働きかけも含め、ケニアと引き続き気候変動分野で連携していきます。 |
|
裨益効果 | この協力の実施により、ケニアにおける電力需給逼迫の緩和及び供給の安定性を改善することにより、同国の経済発展に寄与することが期待されます。また、再生可能エネルギーの利用により、同規模の火力発電所を稼働させた場合に比して大気汚染物質及びCO2排出を抑制するため、地球環境負荷の軽減にも貢献することも期待されます。 |
モンバサ港開発計画 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成19年度 | |
供与限度額(億円) | 267.11 | |
供与条件 | 金利(%) | 年0.20% (コンサルティングサービス部分については、年0.01%) |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 日本タイド | |
事業概要 | モンバサ港は、ケニア唯一の国際貿易港であることに加え、東アフリカの中で最も規模が大きく、同国における輸出入の拠点としてだけではなく、ウガンダ、ブルンジなど内陸国の港湾機能も担っている。 同港で取扱うコンテナ貨物量は年間約17%の割合で増加しており、2015年には約96万TEU(Twenty-foot Equivalent Unit:20フィートコンテナ1個分)の需要が見込まれている。しかし、現在の同港におけるコンテナ貨物取扱能力は年間45万TEU程度であるとともに、コンテナ船の大型化への対応、港湾へのアクセス性の向上や運営の効率化等の課題も有している。 同国はもちろんのこと東アフリカ地域の国際競争力の強化による更なる経済発展のためには、新たなコンテナターミナルの整備を行い、コンテナ取扱能力量の強化及び運営の効率化を図ることが急務である。 そのため、本港の開発は「アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)」の優先案件としても位置づけられている。 本事業はモンバサ港における取扱貨物の需要増加に対応し、東アフリカ全域のゲートウェイとしての機能を強化するため、コンテナターミナルの拡張及び荷役機械の整備等を行い港湾運営の効率化を図り、ケニア及び周辺諸国の物流効率化及び国際競争力強化を支援するものである。 また、本計画は本邦技術活用条件(STEP: Special terms for Economic Partnership)を利用し、軟弱地盤対策等我が国の優れた技術を活用する予定である。 |
|
裨益効果 |
事業完成後にはコンテナ貨物取扱量の倍増及び滞船時間の大幅な短縮等の効果が見込まれる。 |
ソンドゥ・ミリウ/サンゴロ水力発電所建設計画 | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成18年度 | |
供与限度額(億円) | 56.20 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 一般アンタイド | |
事業概要 | 本計画は、ケニア西部ニャンザ州キスム近郊に現在建設中のソンドゥ・ミリウ水力発電所(注)からの放水路落差部分に、発電設備容量21.2MWの水力発電設備を建設することにより、同国の安定的電力供給に資することを目的とするものである。 (注)「ソンドゥ・ミリウ水力発電計画」:ケニア西部ニャンザ州キスム近郊に設備容量60MWの流れ込み式水力発電所を建設、ソンドゥ川から取水し導水路トンネルと水圧管路を通じて発電を行うもの。97年1月(69.33億円)及び2004年2月(105.54億円)の2期に亘り円借款を供与。2007年12月完工予定。 |
ソンドゥ・ミリウ水力発電計画(第2期) | ||
---|---|---|
E/N署名 | 平成15年度 | |
供与限度額(億円) | 105.54 | |
供与条件 | 金利(%) | 0.75 |
償還期間(年)/ うち据置期間(年) |
40/10 | |
調達条件 | 二国間タイド | |
事業実施者 | ケニア電力公社 | |
事業概要 | ケニア西部のキスム地方南部にソンドゥ川の水を利用した流れ込み式水力発電所を建設する案件であり、ソンドゥ川から取水し、導水路トンネルと水圧管路を通じ、設備容量60MW(30MW×2)の発電所に導水し、発電を行うもの。 | |
裨益効果 | 本事業の実施により、ケニア国内の電力需給ギャップの緩和、ケニア西部への安定的電力供給計画の確保および水力資源活用による石油購入外貨の節約等の効果が期待される。 |